実家から離れて暮らしているママの場合、里帰り出産をしようか、今住んでいる場所で出産して夫婦で乗り切ろうか悩んでいるという方も多いでしょう。
実家だと、出産・育児を経験してきた大先輩である「母親」という存在が居るだけで安心できますよね。さらに、出産前は家事をやってもらえる、出産後は家事だけでなく育児面でもサポートしてもらえるので、特に1人目の出産では、里帰り出産されるママが多いようです。

今回は、里帰り出産の期間やメリット・デメリット、里帰り出産する前にやっておきたい夫への準備と実家への準備など、知っておくべきことについてまとめました。

1.里帰り出産とは!期間はいつからいつまで?

「里帰り出産」とは、出産のために一時的に実家に帰り、実家から程近い病院で出産することを言います。初めての出産という不安もあり、1人目の出産を控えるママなら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
では実際に、里帰り出産をするママたちはどれくらいの期間帰るのでしょうか?

〈実家に帰るタイミング〉
出産予定日の数週間前~2ヶ月前頃

〈家に戻るタイミング〉
出産後、数週間~2ヶ月頃

実家との距離や交通手段(車や電車を使う、飛行機を使う、など)によって多少変わるものの、産前産後含めて1ヶ月間~、長い人だと4ヶ月間くらい実家にお世話になるようです。

実家に帰るタイミングは、交通手段によって変わってくるでしょう。
気になるのは飛行機を使う場合だと思いますが、日本大手航空会社である「ANA」「JAL」の公式サイトを確認すると、出産予定日から28日以内に入っていると搭乗できず、それ以降の搭乗だと医師の診断書が必要だという記載がありました。飛行機で帰るという人は、1ヶ月以上前に実家に帰省しておいた方が良いでしょう。

また、乳児の場合は生後8日から搭乗できると記載されているものの、退院して落ち着くまでしばらく実家で過ごすというママが多いようです。

2.どうなる!?里帰り出産の「出生届」

出産後に必要な手続きの一つ「出生届」ですが、里帰り出産をした場合はどのような手続きになるのでしょうか。
提出時期や提出先について、法務省のサイトで調べてみました。

〈提出時期〉
出生の日から14日以内
(国外で出生したときは3ヶ月以内。なお、国外で出生したときは、この期間内に出生届とともに、国籍留保届をしないと日本国籍を失う場合がありますので留意してください。)

〈提出先〉
【1】子の出生地・本籍地
【2】届出人(父母)の所在地の市役所、区役所または町村役場

「出生地」は字のとおり生まれた場所なので、里帰り先になります。
出生届の提出先としては、出産した地区、現住所のある地区、どちらでも構わないということです。【1】の場合は自分の故郷と同じ出生地になり、【2】の場合だと子どもにとって今後長く暮らすことになるのであれば「=出身地」になりますね。

誰がどこに提出するかを事前に夫婦で話し合っておいた方が良いでしょう。出産後に慌てないよう、書類だけ先に準備しておくという手もありです。
里帰り出産の場合は、出産から1~2ヶ月間夫婦が離れて暮らすことになるため、「父親」としての自覚を持たせるためにもパパにお願いしておく、というママも居るようですよ。

3.里帰り出産のメリット

●出産・育児を経験してきた先輩(母親)が側に居る
●家事を任せられるため負担がない
●出産後は子育てに専念できる
●上の子の面倒をみてもらえる

やはり母親が側に居ることによる精神的な安心は大きいですよね。また、家事と育児の両立はただでさえ大変ですが、出産直後だと体力面・精神面ともに負担が大きいものです。家事をやってくれる、2人目の出産の場合は上の子の面倒をみてくれることで体力面のサポートになります。それによって、子育てに専念できるので心にゆとりが持てるようです。

また今回は、里帰り出産を経験したママ2人に体験談を伺いました。

予定日が近づくとイライラしやすかったのですが、家事の負担がない分とても楽でした。家では主人が休みの日以外ずっと一人でしたが、実家では常に話し相手がいたのでリラックスして過ごせました。
いざ入院となった時も慌てずに対応できましたし、生まれてすぐに祖父母にひ孫を見せることができたことも良かったですね。(神奈川県在住/Eさん)

自分の実家だから気を使わなくていいし、ご飯の用意をしてくれたりするので助かりました。久しぶりに地元の友達とも会えたので楽しく過ごせました。あとは、里帰りしている間、主人が仕事に集中できるのも良かったです。(千葉県在住/Tさん)

4.里帰り出産のデメリット

●実家とはいえ長い間別で暮らしていたので気を使う
●数ヵ月間お世話になるので生活費が気になる
●子育てに関して両親が口を出してくる
●夫婦が離れて暮らすことでコミュニケーション不足になる
●夫が「パパ」になった実感を持つまでに時間がかかる

なかには、実家を離れて十数年経っているという人も居るでしょう。家族とはいえ気を使うという意見もあるようです。
また、親は良かれと思って、自身の経験から子育てのアドバイスや意見してくることも当然あるかと思います。初めての育児に慣れない状況もあり、それに対して正直イラっとしてしまうようです。

「実家が遠方だったため、夫が出産に立ち会えなかった。」(神奈川県在住/Eさん)
「産婦人科を変える手続きが面倒くさかった。」(千葉県在住/Tさん)

今回お話を伺ったママたちからは、このような意見もありました。
“長所と短所は紙一重”とも言われるように、メリットがあれば当然デメリットもあるものです。何を重視するかは人それぞれですし、住んでいる場所や実家との距離、家族との関係性など環境もさまざまなので、何をメリット・デメリットだと感じるかには個人差があるでしょう。

5.里帰り出産の前に準備すべきこと(旦那編)

里帰り出産をするにあたり、ママはこれまでやっていた分の家事を母親がやってくれるなど負担が軽くなりますが、家に一人残されたパパは仕事も家事も一人でしなければいけません。
一人暮らしの期間が長くて掃除・洗濯・料理すべての家事をこなせる、または普段から分担していて問題ない、というパパなら心配いりませんが、みんながみんなそうではないはず。
ここでは、パパへの事前準備についてチェックしておきましょう!

①仕事の調整や、休暇に関する事前連絡など(出産前)
立ち会い出産を予定している場合は1日ないし数日間休みをもらうことや、出産後ママが家に帰ってきてからも、体調によっては突発的に休む可能性もあるかもしれないことなどを、職場のメンバーに根回ししておきましょう。

②家事がスムーズにできるよう引継ぎ(出産前~出産後)
普段からパパが担当している家事があればそれは問題ないですが、基本的にママが担当していた細かな部分や生活用品の買い出しなど、やることリストを準備しておくママも少なくないようです。また、ママが居ない期間中、毎日スーパーのお惣菜や外食をしていては食費もバカにならないので、ある程度は自炊できるように練習させておくという準備も必要でしょう。

③本格的な掃除(出産後)
産後は赤ちゃんの世話に追われ、体力面のことも考えると掃除どころではありません。
キッチン、洗面台、トイレ、お風呂場など、ママと赤ちゃんが戻ってきた時に清潔な環境で過ごせるよう、入念に掃除をして準備万全で迎えてもらいましょう!

④赤ちゃん用のスペースづくり(出産後)
主に赤ちゃんが1日を過ごす場所となるベビーベッドを置くスペースまたは部屋を確保しておきましょう。

⑤家に戻った際に必要なものの準備(出産後)
実家に帰る前に買っておいても問題ありませんが、使うのは数ヶ月後になるため、必要となる赤ちゃん用品をリストアップしてパパに買っておいてもらいましょう。子どもが生まれたことを実感してもらえるので、“パパになる準備”としても有効な手と言えそうです。

6.里帰り出産の前に準備すべきこと(実家編)

①お礼(出産前または出産後)
実家とはいえ、お礼を渡すのは基本と言えます。お礼の金額の相場としては、【 月2~3万 × お世話になる月数 】が多いようです。
また、現金が一般的ですが、現金だと受け取ってくれないかも、渡しづらい…という場合には、商品券や旅行券などを渡しても良いでしょう。

②掃除(出産後)
新生児が過ごす家は清潔が第一!快適な環境で過ごせるよう、入念に掃除をして退院後は準備万全で迎えてもらいましょう!

③実家でのベビースペースづくり(出産後)
主に赤ちゃんが1日を過ごす場所となるベビーベッドを置くスペースまたは部屋を確保しておきましょう。

お礼を渡す際に、「気使わないで」「親なんだからそんなもの要らないわよ」とおっしゃるご両親も居るかもしれませんが、実の親とはいえ今は所帯も違います。数ヵ月間お世話になるので、当然ながら食費や光熱水費などのさまざまな出費がかかっています。
ここは、ご主人の顔を立てるためにもきちんとお礼を渡しましょう。2人目、3人目と今後も出産予定(お世話になる予定)があるなら、なおさらですね。

7.慌てないために!知っておきたい出産前後の手続きまとめ

〈役所への手続き〉
●出生届の提出
●出生通知票の提出

〈各種費用が支払われる手続き〉
●出産手当金の申請
●出産育児一時金の申請
●高額療養費の申請
●育児休業給付金の申請
●児童手当の申請

〈子の医療に関する手続き〉
●健康保険加入の申請
●乳幼児医療証の申請(乳幼児医療費助成制度)

〈各種費用が支払われる手続き〉では、全員がすべての項目に該当するわけではありません。
例えば「高額療養費」は、帝王切開や急な入院を繰り返すなどにより医療費が一定額を超えた場合に超過分が返金される制度です。
「育児休業給付金」は、会社に勤めていて育休を取得するママが対象となるため、専業主婦のママは該当しないことになります。

赤ちゃんが生まれてからはおむつやミルク、その他にもあらゆるものを買い揃えなくてはいけないので、想像以上にお金がかかります。1万円でも大事なお金になるので、申請漏れのないよう、自分は何の対象となるのかを事前に把握しておきましょう。出産後は慌ただしくなるので、事前に準備できる書類は書いておくなど、先回りして行動することをおすすめします。

さいごに

いかがでしたか?
メリットもデメリットもさまざまな意見がありました。パパや自分の親と話し合う必要がありますが、出産するのはママ本人なので、まずはママ自身がどうしたいかが重要になります。
予定日までまだまだあるという人も、まずは出産を経験している友達やママ友から経験談を聞くなど情報収集から始めておくと良いでしょう。

出産というのは、ママも赤ちゃんも「命を懸ける」と言っても過言ではないほど大変でもあり、素晴らしいことでもあります。
皆さんが少しでもリラックスして出産に臨めるよう、ママの求人も心より願っています。

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