サーカスのように、誰かを元気にするパン屋さん

子どものとき、おこづかいを握って駄菓子屋さんへ小走りで向かったあのワクワク感。そんな気持ちで通えるような町のパン屋さんを紹介します。

東急東横線の多摩川駅から川を背にして中原街道沿いをしばらくまっすぐ進み、ちょっと小道に入った田園調布通りにアヤパンはあります。

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「この屋根は譲れなかったですね。四角い標準規格のモノではなく、絶対にこのカタチにしたかったんです。ここの建物に合うよう完全オーダーメイドになったのでちょっと値は張りましたが・・・」

そう、はにかむのはアヤパンの団長(店長ではなく!)である守谷 彩さん。こだわりの屋根はアヤパンのシンボルになっており、この通りでひと際目を引きます。店頭ではキリンやゾウさんのぬいぐるみがお出迎え。子どもたちに大人気の団員たちです。

パン屋さんにしてはポップすぎる(?)テイストなのは「サーカスのように、誰かを元気にするパン屋」を目指しているから。

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「サーカスって、純粋に人を楽しませるものだと思うんです。私もパンを通じて人を楽しませることが出来たらなと想い、立ち上げたのがこのお店です。その結果、『店長』ではなく『団長』になりました(笑)」

毎日行きたくなる!がつまっているショーウィンドウ

子どもが食べられるパンから、ちょっとした夜のおつまみになりそうなパンまで、美味しそうなパンたちが所狭しとならんでいるショーウィンドウ。整然とした美しさはないけれど、目の前や天井にいたるまで欲しいもので埋め尽くされていた駄菓子屋さんを思い出すにぎやかさです。そしてお値段のリーズナブルなこと!100円以下のパンだってあります。

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「私自身が三児の母親でもあるので、母親目線で『こうだったら嬉しい』ということにこだわっています。
ほっかほかのパンが買えること。生地が美味しいのはもちろん、具がたくさん入っていること。価格が高すぎないこと・・・」

お惣菜パンに使われているたっぷりのお野菜と価格がそれを物語っています。

「市販のサンドイッチを買って、『え、コレしか入ってないの?』ってなったことありますよね(笑)。そうならないために、野菜なども八百屋さんから直接買って自分たちで加工することで価格を抑えています」

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店頭から中のパン釜が見えるので、焼き上がったばかりのパンを「じゃあそれも」で買えるのは、物理的な距離だけでなくお店とお客さんとの距離が近いからこそ。

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 ちいさなお客さんも興味深々です!

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さらにちょっと嬉しいのがアヤパンの買い物袋を持参すると10円オフになるサービス!
この真っ赤で丈夫な袋が、アヤパンの広告代わりにもなっています。

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これからも、町のパン屋さんとして

アヤパンでは最近、子ども向けのパン教室も始めたそう。

「子どもたちがつくりたいパンをつくってもらって、実際にそれを店頭で販売するところまで行なえるワークショップを行いました。値札なども全て子どもたちが準備したんです。近所の方にも好評でした。まだ1回しかしてないですが、またやりたいですね。」

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「大人向けにもできたらなあと考えているんです。普段は会社で働いているパパたちに『1日だけパン屋やりませんか?』みたいな。あと、もっと小さいお子さま向けに親子で参加できるようなイベントもやりたいです」

やってみたいことを話す団長さんのワクワクした表情が印象的でした。

 

「ママたちは働くこと、お家のこと、子どものことで、意外にどこにも行けない。ちょっとでも日常に面白いことがあると、それが癒しになるのかなと思います。皆さんに元気を与えられるようなきっかけをつくれるお店にしていきたいですね」

 

皆さんもワクワクするパン屋さんに、足を運んではいかがでしょうか?