1年間に及ぶ連載を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
いつもは漫画の納品だけで、文章は編集部の方が書いてくださっていたのですが、今日は私が「あとがき」として書いてみようと思います。
2017年のクリスマスの日。
ママの求人さんから漫画の連載についてお声がかかりました。
依頼内容は
おっと。各方面からツッコミが聞こえてくるぞ。
私がその時に返信・ご提案した企画が
真逆です、真逆(笑)
依頼内容と正反対の案で返す奴がどこにいるんだ。ここだよ。
以前から構想を練っていた「夫の扶養から抜け出したい」という漫画を、「働くママ」という共通点だけを足がかりにご提案しました。
ええ、最初は「ストーリー漫画はやったことがないので…」と引かれてしまいましたが(当然だ)、私のわがままを聞いてくださる形でこの企画はスタートしました。
ハズレくじを引いた、とガッカリさせたくなかったので、私も初挑戦ながら魂を削る思いで、全力で取り組みました。
この漫画は私と夫が経験したことや日頃思っていた鬱憤をねちっこく落とし込んだ作品です。実話とまではいかない、セミフィクションというのかな。
当初は編集部も私も手探りの状態で始まりましたが、第一話が想像以上の反響でとても驚きました。掲載直後に書籍化の打診があり、その後も複数の出版社からお声がけいただきました。
「男女問わず多くの人に届けたい、広く長く読まれるべき内容だと思います」と言っていただけたのは本当に嬉しかったです。そんなに壮大なことは書いてないので恐縮ですが。
始めはお試しで全15話の予定を組んでいたのですが、書き進めていくうちに
と快諾してくださり、最終的には21話になりました。ママの求人編集部のみなさまには本当に感謝申し上げます。私わがまま言ってばっかだな。
この作品で一番書きたかったのは、第20話のラスト8コマ。
(書籍では181ページに該当します)
「夫の扶養から抜け出したい」という主人公の吐露の裏にある本心です。
その本心に辿り着き、前に進むためのストーリーだったので、
タイトルは「夫の戸籍から抜け出したい」や「夫の口を封じたい」でもよかったわけです(笑)
実際に私が夫の扶養から外れた時、そもそも扶養制度ってなんぞや?から始まり、面倒臭い手続きを踏んだことや、その後の納税の嵐など、私の中で扶養制度というのが強烈な存在だったので、タイトルに採用しました。
本の中には「扶養制度のプチコラム」というページもあります。KADOKAWAの担当者さんとデザイナーさん、監修のFPさんが一生懸命作ってくださったので、ぜひ読んでください。
漫画を公開するたびに、本当にたくさんの感想をいただきました。
ももこに共感する声、つとむに共感する声、それぞれに鋭い指摘を入れる方、夫婦を取り巻く社会への批判
私自身が今までなんとなくモヤモヤしていたことを、読者のみなさんがスパッと言語化してくださったような感じで、新鮮でした。
もっともっと作品に深みが出せるように、勉強を続けたいと思います。
連載を続けるにあたり、ママの求人担当者さんからは
「ママのためのサイトを作っているので、ママであるゆむいさんが無理をなさらないようにしてください」と、いつも気遣ってくださいました。
漫画は恨み辛みたっぷりの内容ですが、人の優しさがあったからこそ完成した作品です。
こうして生まれた作品、心の中で何かがくすぶっている人の後押しができれば嬉しいです。
★★ママの求人からの朗報★★
大人気連載中の「夫の扶養から抜け出したい~専業主婦の挑戦~」の書籍化がついに決定しました!
ももこが扶養から抜け出すために工夫した聞くも涙、語るも涙なお話や、つとむさんの職場で働くキャラ強めな面々の話などなど、
ママの求人の連載では描ききれなかった深~いエピソードがいっぱい詰まった
書籍「夫の扶養から抜けだしたい」2019年2月7日(木)より絶賛発売中!(1,050円税抜)
お近くの書店または、Amazonでも購入できます!
ぜひお楽しみください!
今までご覧いただいた「夫の扶養から抜け出したい~専業主婦の挑戦~」は、
第1話~第6話、そしてあとがきのみ公開となります。
そして、ゆむいさんの次回作「親になったの私だけ!?」がスタート決定!
こちらもぜひご期待ください!