主婦やママに限らず、就職活動や転職活動において壁と感じるのが「面接」ではないでしょうか。
書類は通るけど面接で落とされてしまう、面接だと緊張して自分でも何を言いたいのかわからなくなる、そんな風に「面接」に対して苦手意識を持っている人は結構多いかもしれません。
今回は、面接で緊張しないための心構えから、主婦やママが面接でよく聞かれる質問と回答例をカテゴリごとにご紹介します!
1.緊張しないための思考3つ
【1】面接官はあなたに会いたいのです
“書類選考が通った”ということは、書類だけではわからない部分を知るために、企業の採用担当者があなたに「直接会ってみたい」「話しを聞いてみたい」と思ってくれたということです。落としてやろう!と思って面接の場にいるわけではないので、なるべく心を落ち着かせて臨みましょう!
【2】面接官も緊張しています
緊張しているのはあなただけではありません。何人もの面接を行っているので慣れている担当者は多いですが、初対面の人に会うということは、選考者も面接官も一緒。面接官も人なので多少なりとも緊張します。企業や募集職種、応募者によっても面接の回数は異なりますが、一次面接、二次面接、三次面接と面接官が異なり、それぞれの面接でチェックしているポイントも異なります。そのため、面接官も時間内で自分の役割を果たさなくてはなりませんので、慣れているように見えても多少なりとも緊張しているものです。
【3】怖いのは答えられないと思うから
普段の生活において、知っていることや得意分野のことなら堂々と自信を持って話せますよね。これって面接でも同じことが言えると思いませんか?
あらかじめ想定していた質問には焦らずに答えられるはずなので、なるべく多くの質問を予測してどのように答えるか考えておきましょう。
2.質疑応答例(志望動機編)
●なぜうちの会社なのか
「御社では、子育てをしながら時短勤務で活躍されている社員が多いこと、時短勤務でもきちんと評価してくれる制度に魅力を感じました。」→「時短勤務を募集しているから応募した」だとうちの会社じゃなくてもいいってことですね。と解釈されます。
あくまで上記のように、「時短勤務でもきちんと評価してくれる制度に魅力を感じました。」など、面接を受ける会社の社風をより具体的にしましょう。
「御社のサービスを普段利用するなかで、ぜひ提供する側として関わりたいと感じました。また、残業をしない、業務時間内で終わらせる、という社風にもとても共感し応募いたしました。」面接を受ける会社のサービスや商品を実際に使ったり試したりすることは、企業をよく勉強しているように受け取られます。仮に面接を受ける企業のサービスを知らない場合は、事前にサービスを勉強していくのも大切です。
●就職(転職)活動において、重視していることは何か
「子どもがいるかいないかに関係なく、他の社員と同等に扱ってもらえる会社かどうかを重視しています。」
「一つの会社で長くしっかりとキャリアを積んでいきたいと考えているので、長く働き続けられる会社かどうかを重視しています。」
会社によって扱う商材やサービスは違っても、事務職や営業職など仕事そのものは大きく変わらない部分もあるでしょう。
また、条件面で考えても、給料だけ見るともっと高い会社だってある、他にも時短勤務を取り入れている会社はたくさんある、など会社の数だけ選択肢はあります。
志望動機では、他の会社より優れている魅力要素や自分と合っていると感じる点などをあげて、積極的に意欲を伝えましょう。
3.質疑応答例(選考状況編)
●何社くらい応募しているか
「御社を含め3社に応募しています。」
●選考に進んでいる会社は他にあるか
「書類選考中が1社、面接日時調整中が1社あります。」
●うちの会社は第何志望なのか
「御社が第1希望です。」
何社応募中なのか、選考の状況については包み隠さずに現状を伝えましょう。
その際、質問の流れで「うちの会社は第何志望か」と聞かれることも多いです。この場合は、もし仮に最も志望度が低い(例えば3社応募している企業のうちの第3志望)としても、「第1希望」だと言いましょう。
面接担当者としてもハッキリと「第3志望です」などと言われてしまってはがっかりですし、「うちじゃなくてもいいのか」「そこまでやる気ないのかも」と思われても仕方ありませんよね。万が一、バカ正直で臨機応変に対応できない人、などと捉えられてしまってはマイナスになってしまう一方です。
経歴詐称などの嘘は問題になりますが、この場合の嘘は“ついてもいい噓”と割り切って考えましょう。
4.質疑応答例(労働条件編)
●残業はできるか
「子どもの保育園のお迎えがあるため、緊急の場合は1時間程度なら可能です。」
「子どもの保育園のお迎えの関係で残業することは難しいのですが、その日の仕事を業務時間内に終わらせるよう効率化に努めます。」
●休日出勤の可能性もあるが大丈夫か
「日曜日は難しいのですが、土曜日であれば月に2回程度なら出勤可能です。」
「預けている保育園が土日休みで、主人が平日休みなので土日は基本的に出勤できません。」
「できない」と言っていたことが「できる」場合は喜ばれるかもしれませんが、その逆は業務開始後のトラブルになりかねません。できる・できないそれぞれの理由と、できる場合はその程度(30分なのか1時間なのか)や頻度(週1~2回、月2回程度など)もあわせて伝えておくと誤認されずに済みます。
5.質疑応答例(労働環境編)
●ご主人は働くことに対して何と言っているか
「主人は私が働くことに対して前向きに考えてくれています。仕事が始まった時の保育園の送り迎えの担当なども決めており、お互いに仕事と育児を両立できる体制を整えています。」
●育児・家事に加えて働くことは簡単ではないと思うが、どう考えているか
「育児・家事の両立でも大変だったので、仕事も始めるとさらにハードな生活になると思っています。ですが、休日の使い方を工夫するなど、仕事だけでなく家事も効率化を図って両立に努めたいと思っています。」
●子どもの急病時の対応は家族の協力があるのか
「実家が近いため、子どもが熱を出した時や緊急時には母が対応してくれます。」
「実家が遠方のため、急病時の対応は私がしなくてはならないので、場合によって早退やお休みをいただくこともあるかと思います。ですが、ファミリーサポートや病児保育などへ登録は済ませているので、休みが続くことのない状態はできています。」
このような質問は、就業した場合に早退や欠勤を頻繁に繰り返す可能性がないかを懸念していると思われます。家族の理解や協力があること、協力を得られそうにない状況であれば緊急時の対応について準備していることを伝えましょう。
例え企業が求める理想の対応ができなくとも、“先回りして準備できる人”であることをアピールできればマイナスにはなりませんし、むしろ印象アップにつながりますね。
6.ママの求人では、主婦・ママの就活を応援!
ママの求人は、主婦やママたちの就活を応援しています。
「ママ求コラム」では、履歴書や職務経歴書の書き方や気になるポイントについてご紹介しています。書類の書き方がわからない、なかなか面接までたどり着けないという方は、あわせてチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
どんな人でも「面接」となると少なからず緊張してしまうものです。でもそれは、「受かりたい」「合格したい」という志望度の表れですよね。自分の考えがしっかりと固まっていればとっさの質問にも答えられますし、「きっと答えられる」と思えると自信にもつながります。
質疑応答例を参考に、しっかりとシミュレーションして面接に臨んでくださいね。見事「採用」をもらえるよう、ママの求人も応援しています。