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「人生100年時代」ってどんな時代?お金以外に備えるべき資産とは

「人生100年時代」、最近よく耳にしますね。

「私たちの健康寿命が延びて、多くの人が100歳まで生きる時代になったので、
100歳まで生きることを前提にした備えをしましょう。」
そんなメッセージとして語られることが多いこの言葉。

みなさんは、自分が100歳まで生きることにピンときていますか?
これから私たちが生きる時代って、どんな時代か、イメージできますか?
必要な備えって、何でしょうか?

人生100年時代のイメージを掴み、必要な備えについて考えるきっかけにぴったりな本のひとつが、日本でもベストセラーにもなった『LIFE SHIFT』です。
約400ページの和訳本は、読むのに時間がかかるので、ポイントを共有しながら、私たちにどんな気づきがあるか、一緒に考えてみましょう。

目次

今の40代の50%が95歳以上生きる

「長生きする」と言われても、なかなかピンときません。
「そうはいっても私は…」と考えてしまいませんか?
でも最近の研究データでは、40代の2人に1人は95歳以上生きるそうです。それ以下の年齢は、この確率はもっと高まります。
自分も100歳まで生きる、という前提を置いて考えた方が良さそうだということがわかりますね。

思い込みを捨てて、準備をしよう

長生きというと、「老後資金をどうしよう」というお金の心配がクローズアップされがちです。でも幸せな人生に必要なのはお金だけじゃないですよね。
お金、仕事と働き方、健康、家族や大切な人との関係性。
豊かで幸せな人生に必要なものが、今後どのように変化するのか。私たちの親世代と同じ資金計画、職業観、引退年齢と余生イメージの思い込みは、外さないといけません。
その変化に対応することを「100年時代への備え」としています。

100年時代は、長く働くことがカギ

お金の心配をカバーするには、長く働くことがカギになります。
また社会や企業を取り巻く変化も一層激しくなりますので、1社に留まる働き方は減っていきます。企業の状況が変わることももちろんですが、私たちの手持ちスキルの陳腐化やライフステージが変わることも、仕事や働き方を変えるきっかけになります。
そして、リスクを分散するためにも夫婦それぞれが働くことも大事です。


新しい経験やスキルを身につける目的や、ライフステージの変化に合わせたキャリアチェンジが活発化するでしょう。
また、働いて得たお金を上手に増やすための「お金に関する知識」を身につけることも大事です。

これからの時代に必須の無形資産

お金も大事だけど、お金以外も大事です。
お金でも不動産でもない、形がないけど重要な3つの無形生産があります。私たちは、今何を持っていて、これからどう磨いていけるでしょうか。

①生産性資産

・生産性資産=仕事のスキルや知識・経験です。
・今持っているスキルは、いつか古くなっていきます。長く働くためには、新しい知識やスキルをどうやって得ていくか、働きながら工夫しましょう。

②活力資産

・仕事を頑張り、新しいスキル習得にモチベ―ションを上げ、毎日をいきいきと過ごすための資産を「活力資産」と呼んでいます。
・家族との時間、心の置ける友人、信頼できる仲間、健康などです。

③変身資産

・これからの時代が不確実で予測不能だからこそ、思い込みに捉われず、状況やライフステージに合わせて働き方や時間の使い方を変えていける力が大事になります。この変身できる力=変身資産です。
・変身資産の獲得には、同じような人とだけ付き合うのではなく、出来る限り多様な人との出会い・付き合いを広げること。
・収入を得る本業を持ちながら、副業したり、ボランティアや地域の役割を引き受けたり、いくつかの活動を同時に行うことを、「ポートフォリオワーカー」と呼んでいます。

無形資産に投資する意識を!

上で述べたように3つの無形資産が大事であるにも関わらず、多くの人は無形資産への投資が圧倒的に不足していると言います。投資は、お金を掛けることの他に、勉強すること、時間や労力をかけることも含まれます。
働く時間が長くなるということは、「長い時間を掛けて少しずつ投資しても効果がある」「投資できる期間と、できない期間があっても良い」とも言えますよね。

いろいろな情報がたっぷりと詰まった本ですが、こんな言葉が印象的です。
「あなたのその選択は、未来の自分の厳しい評価に耐えられますか?」
少しきつめの言葉ですが、心に留めておこうかなと思います。
この情報・考え方に、今日気づけたことをラッキーだと考えて。

【参照・引用】

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』
リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著

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