再就職を考える主婦やママたちのなかには、いざ就職活動をしようとなると、「履歴書の書き方がわからない」「ブランク期間はどう書けばいいの?」など、書く前からつまずいてしまっている方も多いかもしれません。
今回は、そんな疑問や不安を解決するポイントをお伝えします。
1.職歴で「ブランク」をどう伝える?不利になるの?
正社員などの場合、退職理由は「一身上の都合により」が絶対だと思っているかもしれませんが、例えば出産を機に退職したなら「出産のために退職」としっかり書きましょう。
ブランクが不利、というよりも、そのブランクの理由がしっかり説明できるものなのか?という点がポイントになるからです。
応募者が不安に感じるように、企業の採用担当者も、応募者が長く働いてくれそうかどうかを見極めなければならない不安があります。
たとえば「ブランクがあるのは転職回数をごまかしているからではないか?」(=転職歴が極端に多いのではないか?)、「この期間はもしかしてニートだった?」(=働く意欲が低い?)などです。
そういった不安を解消するために、退職理由が結婚や出産であるならばきちんと記載しておきましょう。
配偶者の有無や、その他の欄に子育てをしていたとわかる説明を書いたから、読んでもらえばわかってもらえると思わずに、職歴欄にもきちんと書いておきましょう。
2.志望動機をどう書く?
職歴の欄に「出産のため退職」と書くことで、ブランク期間の理由・説明にはなりましたね。
では次に、志望動機について考えてみましょう。
働くことに対するきっかけは人それぞれだと思います。
「2人目が1歳になったので保育園に預けて家計のために働きたい」
「子どもの学費を貯めるために働きたい」
「社会との関わりを持ちたいので仕事をしたい」
ただ、上記のような本音だけを伝えても、「それだと別にうちじゃなくてもいいのでは?」と思われてしまいますよね。
大切なのは、「この会社だから選んだ」というポイントや、「長く働きたい」という思いが含まれているかどうかです。
・貴社では、子育てをしながら時短勤務で活躍されている社員が多いことに魅力を感じました
・貴社のサービスを普段利用するなかで、ぜひ提供する側として関わりたいと感じました
・自宅から30分で通えることも、長く働き続けられるという点で魅力の一つです
このように、応募先企業についてよく調べてきた印象を与える内容や、前向きな気持ちが伝わる言葉をプラスして、志望度の高さを示しましょう!
3.PR欄をどう活かす?
・活かせる職歴や経験がある場合
食べ物に関わる仕事なら飲食店で学んだスキルが違う角度からでも役に立つことや、正社員でなくとも営業経験があれば売る商材やサービスは違っても営業スキルを十分に活かすことができます。
仕事に結びつくような経験やエピソードを伝えることで、ブランクがあってもこの人ならすぐに感覚を取り戻して頑張ってくれそうだな、と思ってもらえるでしょう。
・活かせる職歴や経験がない場合
求人票を見ると「未経験OK」「経験不問」という募集も見かけますよね。
直接、業務に活かせる職歴や経験がなくても、諦める必要はありません。
自分らしさをPR欄に盛り込みましょう!
「自分らしさをPRと言われても・・・思い当たることがない」
そんな人も大丈夫!家事をするうえで工夫したこと、育児中に身についたこと、趣味や好きなこと、何でもいいので書き出してみましょう。
〈例えば〉
家事では・・・
●自分の時間を持ちたい思いもあり、短時間で効率的にこなせるようになった
⇒タイムマネジメントができる
●オリジナルの時短レシピを5つ考えた
⇒効率化の意識、発想力がある
育児では・・・
●あらゆる危険を想定して行動するクセがついた
⇒危機管理能力がある
●意図しない事態にも感情的にならなくなった
⇒寛容力がある
趣味や好きなことでは・・・
●毎日ブログをアップしていた
⇒パソコンの基本操作や入力ができる
●地域のボランティア活動に積極的に参加していた
⇒社会貢献の気持ちが高い
このように書き出したら、次は文章にしてみましょう。応募先企業が求めている人物像に、より近いアピールポイントを選ぶことが大切です。
〈PR欄への記載例〉
・オフィスワークの場合
「タイムマネジメントができる」
⇒育児と家事の両立は、突発的なことも多くてなかなか思い通りにはいきませんが、重要度と緊急度の高さを瞬時に判断し、優先順位を決めて行うようにしています。
・福祉関係の場合
「社会貢献の気持ちが高い」
⇒地域の方々に支えられた経験から、私も人の役に立ちたいという思いが強くなり、ボランティア活動に積極的に参加しています。
まとめ
すごい経歴や内容を書かなくとも、どんな仕事においても基本となる能力や、仕事に対する積極的な姿勢、周りと上手く付き合えそうな人柄だとアピールができると印象もぐっとプラスになります。書き出していくと、自分でも気づいていなかった長所が発見できるかもしれませんよ。
決められた休みもなければ、毎日満足いく睡眠や休憩がとれないなかでの家事と育児の両立。そんなマルチタスクをこなす「母親」は、一つの職業と言っても過言ではありません。
自信を持って、自分らしさを存分にアピールして就職活動を進めていきましょう。