「夏に気をつけたい子供の感染症とは?」
「どんな症状が出る?効果的な予防法はある?」
夏は保育園で感染症が多発する時期です。特に、子どもたちがプールや集団生活の中で、ウイルス感染のリスクが高まります。
しかし「感染症を予防したいけど、効果的な予防法がわからない」「感染症にかかってしまった場合、どうすればいい?」など分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、保育園での夏の感染症対策について、親子で知っておくべき予防法を解説します!
子どもが感染症にかかった場合の対処法や、保護者や保育園スタッフができる支援についても紹介しているので、夏に向けて感染症対策をしたい方に必見の内容です!
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夏の感染症が多い保育園!注意が必要な時期
保育園で夏に流行する感染症とその原因
- エンテロウイルス
- アデノウイルス など
これらのウイルスは、手足口病やヘルパンギーナ、結膜炎などの病気を引き起こします。
保育園では、夏場になるとウイルス性の感染症が流行し、子どもたちが症状を発症するケースが増えます。
夏は気温や湿度が高いので、ウイルスが増殖しやすいのです。
また、夏はプールや水遊びの機会が増えることで、水を介した感染リスクが高まることも主な原因として考えられます。。
感染症を防ぐには
- 子どもたちに感染症予防の意識を持たせ、手洗いやうがいを習慣づける
- 脱水症状で抵抗力を落とさないよう、こまめに水分補給を行う
- 汗をこまめに拭き取ったり、着替えをしたりして夏風邪を防ぐ
- 発熱や発疹など明らかな症状が見られた場合、速やかに医療機関を受診させる
夏の感染症にかかりやすい子どもの特徴
夏の感染症にかかりやすい子どもの特徴は、免疫力の低さや集団生活を送っていることなどが挙げられます。
- 免疫力が低い子ども
-
乳幼児や幼児は免疫系が十分に発達していないため、ウイルスに対する抵抗力が弱く、感染症にかかりやすくなります。
- 集団生活を送る子ども
-
保育園や幼稚園などの集団生活では、子ども同士の密接な接触が多く、感染症が広がるリスクが高まります。
- 高熱や脱水症状のリスクがある子ども
-
高熱や脱水症状を引き起こす可能性のある気温の高い夏場は、子どもの体調管理が難しくなるため感染症にかかりやすい状況が生まれます。
保護者は日頃から子どもの健康管理や感染症予防に努め、症状が現れた場合は速やかに医療機関に受診させるよう心がけましょう。
エンテロウイルスやアデノウイルスが引き起こす症状
エンテロウイルスとアデノウイルスは、夏に流行するウイルスで、子どもを中心に感染が広がることが多いです。
これらのウイルスが引き起こす症状を理解し、早期に対処することが大切です。
エンテロウイルスは、主に手足口病やヘルパンギーナを引き起こし、症状には発熱、発疹、喉の痛み、口内炎などがあります。
手足口病は手のひらや足の裏に発疹が出るのが特徴で、ヘルパンギーナは喉の痛みが強く、口内に水疱が出来ることが一般的です。
アデノウイルスは、咽頭結膜炎や風邪の症状を引き起こします。喉の痛みや発熱、鼻水、くしゃみ、目の充血や目やになどが主な症状です。
また、重症化すると肺炎や腸炎を引き起こすこともあります。
どちらのウイルスも、感染経路は主に飛沫感染や接触感染なので、こまめに手洗いやうがいを行うことが重要です。
高熱や発疹、咽頭痛の見分け方
高熱や発疹、咽頭痛は多くの感染症で共通して見られる症状なので、どの病気にかかっているか判断が難しいこともあります
高熱や発疹、咽頭痛があった場合のチェックポイント
- 発熱の見分け方
-
発熱の場合、エンテロウイルスやアデノウイルスによる発熱は高熱が現れることが多く、急激に発症します。
一方、風邪の場合は発熱が徐々に現れ、比較的低い熱が続くことが一般的です。
- 発疹の見分け方
-
発疹の見分け方は、手足口病では手のひらや足の裏に発疹が現れることが特徴です。
ヘルパンギーナでは口内に水疱ができることが多いため、口の中をよく観察することで見分けがつくことがあります。
- 咽頭痛の見分け方
-
咽頭痛は、風邪の場合は徐々に悪化することが多いですが、ヘルパンギーナや咽頭結膜炎では急激に喉の痛みが強くなることがあります。
また、咽頭結膜炎の場合は目の充血や目やにが伴うことが特徴です。
症状が似ているため、正確な診断は医師の判断が必要です。不安な症状が現れた場合は、早期に医療機関を受診しましょう。
感染を防ぐための対策と予防法
手洗い・うがいの実践と効果
手洗いとうがいは感染症予防の基本であり、特に夏場のウイルス感染症や風邪の流行を防ぐ効果があります。
手足や口にウイルスが付着し、それらを触った手で目や鼻、口などの粘膜に接触することで感染が広がります。
これらの感染経路を遮断するためにも、手洗いとうがいの実践が重要です。
- 石鹸を使い手のひら・指先・指の間・爪の裏などを念入りに洗浄し、すすぎもしっかり行う
- 外出後やトイレ利用後、食事前など、手洗いの機会を増やす
プールや公共施設の利用時の注意点
夏場にプールや公共施設を利用する際は、感染症予防に特に注意が必要です。
プールではエンテロウイルスやアデノウイルスなどのウイルス感染症が流行することがあり、特に乳幼児や学童に多く見られるヘルパンギーナや手足口病が発生することがあります。
これらの感染症は、水を介した接触感染や飛沫感染が主な経路であるため、プールや公共施設では予防対策が必要です。
- |プールを利用する際の予防対策
-
- 必ずシャワーで全身を洗浄し、水をきれいに保つ
- プールサイドでの飛沫を出す行為(くしゃみ・咳)は避ける
- |公共施設を利用する際の予防対策
-
- 共用のタオルや水筒の使用を避け、個人用のものを持参する
- 施設内での手洗い・うがいの励行を心がける
免疫力を高める食事や生活習慣
免疫力を高める食事
免疫力を高める食事とは、バランスの良い栄養素が含まれており、抗酸化作用のある食品を中心に摂取することが重要です。
バランスの良いのポイント
- ビタミンCやビタミンE、β-カロテンが豊富な野菜や果物を日々の食事に含める
- 亜鉛やセレンも免疫力に影響するため、海産物や肉類を適切に摂取する
免疫力を高める生活習慣:睡眠
睡眠不足やストレスは免疫力の低下を招くため、適切な時間の睡眠を確保し、リラックスできる時間を作ることが推奨されます。
適宜お昼寝の時間を設けたり、夜寝る時間を決めて夜更かしをさせないといった心掛けをしましょう。
免疫力を高める生活習慣:運動
適度な運動はストレス解消にも繋がり、免疫力の維持に寄与します。
軽い散歩や公園での体を使った遊びなどを日常的に行い、運動の習慣化を目指しましょう。
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子どもが感染症にかかった場合の対処法
適切な医療機関の受診タイミング
子どもが感染症にかかった場合、適切な医療機関の受診タイミングを見極めることが重要です。
以下に受診タイミングのポイントを挙げます。
- 発熱が長引く場合や38.5度以上の高熱が続く場合は、迅速に受診が必要
- 風邪やインフルエンザのような一般的な感染症でも、症状に応じて受診が必要
- 嘔吐や下痢が激しい場合には、脱水状態になる恐れがあるため、早めの受診がおすすめ
- 呼吸が苦しい、意識レベルの低下、けいれんなどの重篤な症状が現れた場合は、直ちに受診
- 特定の病気が疑われる症状がある場合や、免疫力が低下している状況では、早めの受診が望ましい
適切な医療機関の受診タイミングを把握し、子どもの健康状態に応じて迅速かつ適切な対応を心掛けましょう。
感染者と接触した後の対策
感染者と接触した後の対策は、ウイルスを含む病気の予防と症状の軽減に努めてことが重要です。
- |手洗いと消毒
-
手指にウイルスが付着している可能性があるため、手のひら、指の間、指先、爪の周りを十分に洗ってください。
- |マスクの着用
-
鼻水や唾液などの飛沫が飛散しないように、マスクを着用します。
咳やくしゃみをする際には、タオルやポケットティッシュで口を覆うことが必要です。
- |症状が発症したら早期に医療機関を受診
-
接触者の健康状態に注意を払い、発熱や喉の痛み、発疹などの症状が現れた場合は、早期に医療機関を受診することが大切です。
病院で診察を受け、診断と治療方法を医師から指導されることで、病状の悪化を防ぐことができます。
- |睡眠、食事、運動を見直す
-
免疫力を高めるために、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、適度な運動を心がけることが大切です。
加えて、ストレスの軽減に努め、十分な休息を確保することも重要です。
- |感染者と接触したことを各方面に報告
-
感染者との接触が判明した場合は、接触者の保護者や学校、保育園に報告し、指示に従うことが求められます。
場合によっては、一定期間の自宅待機や、集団生活に参加しないといった配慮が必要になることがあります。
- |感染者と接触した情報の共有と予防対策を徹底する
-
感染者との接触が確認された場合、情報共有と予防対策の徹底が重要です。
接触者の家族や友人、周囲の人々に情報を伝え、連携しながら予防対策を強化しましょう。
登園許可証の取得方法とオンライン診療の活用
登園許可証は、子どもが感染症から回復し、登園が可能であることを示す証明書です。
登園許可証の取得方法は、まず医療機関で診察を受け、医師から登園が可能であると判断された場合に発行されます。
その際、病状の経過、回復状況、感染リスクなどについて医師と相談し、適切な時期に登園許可証を取得しましょう。
オンライン診療とは:ビデオ通話で医師の診察を受ける方法
オンライン診療では、自宅からビデオ通話で医師と顔を合わせ、症状や経過について相談することができます。
この方法は、通院が困難な場合や、感染リスクを低減したい場合に有用です。
ただし、登園許可証の発行には、対面診療が必要なことが一般的なので、オンライン診療で診断がついた後、必要に応じて対面診療を受けることが求められる場合があります。
オンライン診療を利用する場合は、事前にオンライン対応している医療機関やサービスを確認し、予約手続きを行いましょう。
また、オンライン診療に必要なデバイスやインターネット環境を整え、診療がスムーズに進むように準備しておくことが大切です。
登園許可証の取得とオンライン診療の活用は、子どもの健康管理や感染症の予防対策に役立ちます。保護者や保育園スタッフは、これらの方法を適切に活用して、子どもたちの安全な登園を実現しましょう。
保護者や保育園スタッフができる支援
保育園の感染症への対応と協力体制
保育園では、子どもたちの健康を守るために、感染症への対応と協力体制が重要です。
- |感染症の早期発見と予防に努めることが大切
-
保育園の職員は、子どもたちの健康状態を常にチェックし、症状が現れた場合は迅速に保護者に連絡しましょう。
また、定期的な健康診断や手洗い、マスク着用などの衛生習慣の徹底を図ります。
- |保育園と保護者の連携が重要
-
保育園は、感染症の流行時期や対策について保護者に情報提供し、家庭でも予防策をとるよう呼びかけましょう。
また、子どもが感染症にかかった場合、保育園での感染拡大を防ぐために、保護者は速やかに子どもを受診させ、指示に従って対応することが求められます。
- |保健所や小児科と連携し、感染症の対策や状況を共有する
-
保育園は、保健所や小児科と連携し、感染症の対策や状況を共有することで、適切な対応が迅速に行えます。
また感染症が流行した場合、対応策の見直しや改善を行い、感染リスクを最小限に抑えることが重要です。
健康管理の重要性
健康管理を行うことで、子どもたちは元気に過ごすことができ、さまざまな活動に積極的に参加できるようになります。
保育園での活動は、子どもたちの身体能力やコミュニケーション能力の形成において非常に重要な要素です。
そのため、日頃から体調を崩さないよう注意し、貴重な幼児期の時間を健やかに過ごせるように努めましょう。
体調不良はメンタル面にも悪影響を及ぼし、ストレスの要因にもなるため、体調管理をすることは心の健康を保つうえでも重要です。
夏の感染症対策のまとめと今後の取り組み
今回は、保育園の夏の感染症対策について解説していきました!
夏は、高温多湿な気候やプールの利用などによって感染症の蔓延リスクが高まるため、注意が必要です。
保育園と保護者が連携して子どもたちの健康管理に努めながら、手洗いやマスクの着用、水分補給などの基本的な感染症対策を徹底しましょう。
本記事の情報を参考に、保護者の皆様も子どもたちの健康に気を配り、適切な対策を講じていきましょう。
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