こんにちは。雨模様が続き、ジメジメとした日が多くなる6月、いかがお過ごしでしょうか?
私たちにとって憂鬱に感じる雨も、農作物にとっては恵みの雨となります。
初夏に旬を迎えるアスパラガス、パプリカ、ズッキーニ、とうもろこし、トマト、ナス、ピーマン、さくらんぼ、ビワ、メロンなど・・・スーパーや八百屋さんの店頭には夏野菜や果物が彩り良く並び、見た目にも楽しい季節がやってきました。
今回は、初夏の味覚の一つである「とうもろこし」に焦点をあててお話&レシピを紹介したいと思います。
雨続きで外遊びができない梅雨の時季、お子さまと一緒に、食から生まれる健康を育んでいただけますように“親子で一緒に作れる”アレンジレシピをご紹介します。
「たのしいね!おいしいね!」という会話から、より心豊かな食卓を楽しんでみてください。
とうもろこしは野菜なの?
新鮮なとうもろこしが野菜売り場に並び始めると、夏の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか?
そんなとうもろこし、実は野菜ではありません。米や麦と並び世界三大穀物の一つと言われていて、イネ科の植物で穀物に分類されます。
とうもろこしの栄養、効果効能をチェック!
炭水化物(糖質)が主成分なのですが、お米より糖質が少ないのでカロリーは低く、また、胚芽の部分には健康維持に効果的な嬉しい栄養素がしっかり含まれています。
美味しいだけじゃない、嬉しい効果もたくさんのとうもろこしについて、まとめてみました。
とうもろこしの5つの効果効能
ママにもお子さまにも嬉しいものばかりです。お疲れの方は特にチェックしてみてくださいね!
①代謝を促して疲労回復に
炭水化物(糖質)から活動に必要なエネルギーを生み出し、疲労回復に効果的なビタミンB1、皮膚や粘膜の健康維持を助け、脂質の代謝に必要なビタミンB2が含まれています。
②高血圧予防、むくみの改善に
カリウムが多く含まれているので、体内の余分な塩分を排出して高血圧予防に、そして利尿効果によりむくみの改善にも効果的です。
③貧血予防に
穀物の中でも鉄分が多く含まれているので、貧血予防に効果的です。また妊婦さんに大切な栄養素と言われている葉酸も含まれています。
④便秘予防に
とうもろこしの一粒一粒の薄皮には不溶性食物繊維の一種であるセルロースが含まれているので、腸内環境を整え便秘予防効果が期待できます。
⑤冷え対策に
ビタミンEが含まれているので、血行を促進し、冷え性や肩こりに効果的です。
これらの栄養素は実の根元にある胚芽部分に豊富に詰まっていますので、栄養素を大切にするためにも、手で2~3列程実をはずし、親指の側面で根元部分まで綺麗にもぎ取るようにはずすことをお勧めします。また、包丁でそぎ落とす場合にも、なるべく根元からはずすようにしましょう!
美味しいとうもろこしを選ぶ3つのポイント
①皮の色が濃い緑で、筋が綺麗に出ているものを選びましょう。
②実が先までしっかりと詰まっていて、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。
③ひげが濃い褐色であれば熟している良品です。
加熱方法のポイント
①水から茹でて食感を楽しむ
皮を2~3枚残した状態で、水から茹で、沸騰してから3分程茹でて火を止めてざるに取る。薄皮をむかずにそのまま余熱で仕上げると、みずみずしいシャキシャキとした食感を楽しめます。
②水溶性のビタミンを失わないために
薄皮を2~3枚残した状態で、サランラップに包み、電子レンジで加熱(1本5~6分/600W)すれば、水溶性のビタミンが失われなくて済みますし、何より手軽に仕上がるので便利です。
アレンジレシピ「とうもろこしの鶏つくね団子」
アレンジレシピをご紹介します。材料と、写真を見ながら作り方をチェックしていきましょう。
材料
※直径3~4cmくらいのボール13個分くらい
●とうもろこし・・・1本
●片栗粉・・・適量
●油・・・適量
【A】
●鶏ひき肉・・・200g
●ネギの白い部分(みじん切り)・・・30g
●すりゴマ・・・適量
●生姜(すりおろす)・・・小さじ1
●青のり・・・お好みで
●酒・・・小さじ2
●味噌・・・大さじ1
作り方
① とうもろこしの皮を2~3枚残した状態で、水から茹で、沸騰してから3分程茹でて火を止めてざるに取り冷ましておく。(☆とうもろこしの皮をお子さまに剥いてもらい、水の入ったお鍋にいれてもらいましょう!
② ①の粗熱が取れたら、皮をむき、実をなるべく根元から綺麗にはずし、片栗粉をまぶしておきます。(☆最初、2~3列程実を取ってあげると、あとはお子さまでも指で実をはずしやすくなります。)
③ ボウルに【A】の材料を入れて、練り混ぜ合わせます。(☆食材を声に出しながら一緒にボウルに入れてもらいましょう!そして生挽肉を使うので、お母さんが手早く混ぜてしまいましょう!)
④ 食べやすい大きさに丸めて、片栗粉をまぶしておいた②のとうもろこしをまわりにころがすようにしてつけ、あとは手で少し押し込むようにしっかりつける。(☆ぜひお子さまにもコーン付けをお手伝いしてもらいましょう!)
今回は可愛らしくしたかったので丸い形にしましたが、小判型などお好きな形にしてください。
⑤ 揚げ油を中温(170~180℃)にし、こんがり揚げます。
⑥ キッチンペーパーで余分な油をとり、器に盛り付けして出来上がり!
お味噌で下味をつけているので、お子さまはそのままでも十分美味しく食べていただけます。
大人は、もし味付けが物足りないようでしたら、塩胡椒、醤油など・・・お好きな味付けをプラスしてくださいね。
とうもろこしのプチプチとした食感と、優しい甘さがお子さまの食欲をそそる一品に!
私の息子も喜んで食べていましたし、何より自分で作った!という意識が食事の時間をより楽しく感じさせていたと思います。
↑お気に入りのピックで一生懸命食べていました。
☆お勧めアレンジ☆
ご紹介したレシピに枝豆、ひじき、人参すりおろし、大葉、チーズ等、具材を色々変えてお楽しみください。
まとめ
今回は、子供から大人まで人気の高い食材「とうもろこし」についてお話させていただきました。とうもろこしはそのまま茹でて食べても美味しいですが、焼いても、蒸しても、スープにしても・・・優しい甘みが魅力的な万能食材です。
ぜひ色々なレシピに挑戦して、アレンジを楽しんでみてください。
また、雨続きで退屈しがちなお子さまとの室内遊びに、お料理を通したコミュニケーションはいかがでしょうか?お子さまの感覚を育てながら、日々の食卓がより楽しく心豊かな時間となりますように。