私たちの中で脈々と受け継がれる「持ち家神話」。
やっぱり、家族(子ども)が増え、子育てをするなら「戸建住宅がベスト」だという意見は多いですね。
その理由は、子どもが家で走り回っても下階に人がいないので誰にも迷惑を掛けなくて済む安堵感だったり、庭で自然を感じながら子どもを遊ばせることができたり、何よりも自分の敷地内は自分の好きなようにカスタマイズできるということが大きいと思います。
戸建住宅の特徴として四方に窓があるので、間取りの自由度が高く、部屋数も調整できるなど、戸建住宅はメリットが多いですね。
現在、私は戸建住宅で子育て真っ最中ですが、子どもが2歳になるまでマンション住まいをしていました。
私の経験から、今回は、『子育てには戸建住宅が最適か?それともマンションが最適か?』という切り口で考えてみたいと思います。
これからマイホーム購入をお考えのみなさんは、是非、参考にしてくださいね!
マンションで子育てをする10個のメリット
この流れでいくと、戸建住宅に軍配が上がりそうですが、最近のマンションも侮れません。
特に「子育て世帯をターゲットにしたコンセプトのマンション」であれば、子育て中のママたちに嬉しい設備が充実しています。
ソフト面からみるメリット
①マンション内のコミュニティで子どもが同世代のママ友が出来やすい
②ママ友が増えると情報交換が出来て、子育て中は心強い
③マンションの共用部に子どもを遊ばせられるスペースがあり、子どもの年代によっては引きこもりがちになる時期にママとしても息抜きができる。雨の日も家の外に子どもを連れ出せて母子ともにリフレッシュできる
④マンションの敷地内に広場があり、車を気にせず安心して子どもを遊ばせることができる
⑤子ども同士もマンション内で友達ができる
⑥小学校の登下校もマンション内に児童が多いと子どもがひとりになることもなく安心
⑦学校の出欠・連絡帳のやりとりも、すぐ近くに友達がいると助かる
⑧大規模なマンションであれば、子育ての先輩世代もいてアドバイスをもらえる
他にも、子育てファミリー向けのイベントが多く開催されたり、マンション内に託児所が設けてあったりと、子どもにもママにも嬉しいマンションも増えています。
ハード面からみるメリット
⑨上下間の生活音の問題ですが、最近のマンションでは厚みのあるスラブ(床のコンクリート)や防音性能のある床材を採用しているところがほとんどです。完全に防音できるものではありませんが、従来のマンションよりは改善されています
⑩プライバシーを守る配慮が高まっています。例えば、各戸からばっちりと目が合ってしまうような窓の配置にしないようにしたり、各戸の間に距離を設けたりするなどです
他にも、セキュリティを強化されているマンションも多く、戸建住宅も子育てには良いですが、最近のマンションも甲乙付け難いのですよ。
マンションで子育をするデメリットとは?
ただし、みなさんもご存知の通り、マンションは不特定多数の人が集まって生活をしている場所です。それぞれに価値観があり、それぞれの感性があります。良い面ばかりではなく、もしかしたら・・・あなたが苦手な人も住んでいるかもしれません。
そこがマンションの最大のデメリットかもしれません。
ご近所さんを選べないのは戸建住宅でも同じですが、マンションの場合は各戸の距離感が近いこともあり、戸建住宅に比べてご近所付き合いがストレスになる場合もあるのです。
そして、中古マンションを購入する場合。
当たり前ですが、新築時に入った子育てファミリーの子どもたちが一気に「中学生・高校生」になっていて、同世代の子どもがいない場合があります。
せっかく子育ての施設が充実していても、同士がいないと寂しいですよね。
中古マンションを購入する場合は、居住ファミリーの世代などもチェックの対象にすることをお勧めします。
まとめ
子育てに適しているのは「戸建住宅か、マンションか?」と聞かれたら、「どちらもGOOD!」と答えます。
ですがその分、マンションは管理費用が割高だったりしますので費用の面でもじっくりと検討が必要です。
私の経験上、子どもが小学校に入る前でしたら「マンション」が良いと思っています。
その理由は、「ワンフロアで子どもをしっかり見守れるから」です。
戸建住宅で困るのは、リビングと寝室が1階と2階でフロアが分かれている場合、子どもが病気の時や、子どもの寝ている様子を確認する時に階段の移動があったり、子どもが小さいと「一人で寝れない」こともありママが寝室にこもりっきりで家のことが何もできなかったりするということも。そして、玩具を各階で散らかされると収拾がつかないこともありましたね(笑)
そんな訳で、私は子どもが小さい時限定で「マンション派」です。
現在、我が家の息子は小学校一年生。
適度に家族内のプライバシーも確保できる「戸建住宅」が生活にしっくりときています。息子も2階の寝室を「秘密基地」として、ひとりで遊ぶ場所として上手く利用しています。
注意したいのは、戸建住宅やマンションにかかわらず子育てのポイントはあくまで「家族の基点はリビングに」です。
子どもの成長にあわせて個室も必要になってきますが、家族で過ごすスペースを中心にした住まいづくりを心掛けたいですね。