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台所を制する者は、家を制する!?キッチン収納の極意とは

キッチン収納の極意


食事は常に私たちの生活の中心にあります。食事を囲んで人が集まり、コミュニケーションの場となります。

そんな私たちにとって大事な「食」をつくる場所がキッチン。さまざまな料理をつくるためには多種多様な調理道具や便利な家電などを、キッチンの中に使いやすく収納する必要があります。キッチンをスッキリ綺麗に片付けるということは至難の業ということは言うまでもありませんね。

「なかなかキッチンが綺麗に収納できない」「整理整頓しても維持できない」という方は、その考え方に根本的な問題があることも。今回はその問題点と、それらをふまえたスッキリ収納のポイントをご紹介します。

目次

広い収納ですべて解決できる?

大容量の収納があるキッチンこそが問題解決策への近道だと思っている方は多いでしょう。キッチンをスッキリ綺麗に片付けるために、キッチン収納は「しまう、隠す」という方向へ向かっていき、キッチンメーカーも収納にアレコレと便利機能を付加して、私たちユーザーの希望を叶えてきました。

キッチンの大容量収納の代表格といえば「パントリー」ですね。

「パントリー」とは、元々、ホテルの食器や食品の保管、料理の配膳などを行う小部屋のことをパントリーと呼んでいましたが、住宅では「食品庫」という意味で使用されるようになりました。

「パントリー」があれば、雑多になりがちなキッチンがスッキリ片付きそうですよね。広さに余裕があれば、ぜひ設置したい素敵なキッチン収納ですが、使い方によっては、その大容量感が落とし穴になる可能性もあります。

実はパントリーをはじめとした大容量の収納は、中のものを常に把握する工夫を怠ると、キッチン内の物がどんどん増えていき、「収納がいっぱいあるのに片付かない!」という負のスパイラルに陥る危険が潜んでいるのです。

そろそろ「収納がいっぱい欲しい!」「扉を付けて隠してしまいたい!」という価値観から、もうひとつ次のステップへシフトしませんか?

今時のキッチンの収納は「機能的で使いやすい」ではないと価値がありません。

めざせ!スッキリ収納の3つのポイント

私が常に「スッキリ収納」で心掛けているポイントは3つです。

①持っているもの、収納するものをリストアップすること!
自分の持っているものを把握することによって「モノの管理」ができるようにしましょう。
さきほどのパントリーもそうですが、収納スペースが大きいほど、その中の管理が非常に大変です。賞味期限の管理もそうですし、把握が行き届かずに同じものを購入してしまい、更に物が増えていくということもあります。きちんと自分で管理できる範囲のものを収納していくのが基本です。

②適材適所、ひとつひとつに「指定席」を設けること!
使う場所に使うものを配置して「指定席=固定化」させます。これで使う時に探し回ったりするロスもなく快適です。特にキッチンでは「調理の動線」に即した物の配置が必要ですから、指定席の決め方によってキッチンが快適か否か分かれてしまいますよ。

③ワンアクションで出せる、しまえる収納方法であること!
使う時と、しまう時に「ワンアクション」で出し入れできることも重要です。引出しを出したら手に取れる、開き扉を開けたら直ぐに見える、こういった要領で収納するのがベストです。

料理をする人がパッと使える、という観点からすれば「見せる収納」が有効です。最近のキッチンでは、壁にオープン収納を設置する方法にも注目が集まっています。

キッチン収納の実例をご紹介

デザイン重視のオープンキッチンの場合

・大きさや形、色などが統一できない家電製品は、真ん中のエリアに集中して設置し、普段は扉で隠す方法をとりました

・カウンターの高さの収納エリアは家電で占領されてしまうので、必要なときに出し入れできるキャスターの台を使って作業や配膳スペースを確保しました

・細かい道具やカトラリー、小皿などは「浅い引出し」へ。引出しはしまう物によって高さが丁度良くなければ無駄なスペースが発生します。引出し収納を検討する際には、必ずしまう物をリストアップして収納方法をシミュレーションする必要がありますよ

・このようなオープンキッチンの場合は、リビング・ダイニングから見えないキッチンの下に「直ぐ使える・見せる収納」を施したり、見せたくない「ゴミ箱スペース」を設けて、更に背面収納に工夫を凝らすことが求められます

見せる収納のコンパクトで使いやすいキッチン

・コックピットのような「直ぐに物が手に取れる」空間を目指したキッチン

・収納に扉を一切設けず、オープン収納。(一箇所、引出しアリ)

・物は「収納に入る分だけ」と決め、厳選された物だけで暮らす(この撮影時は夫婦+子供1人)

・最近は、「小さくて機能的なキッチン」のリクエストが多く、この事例のような業務用キッチンも人気です

さいごに

いつも私がお客さまにお伝えする言葉ですが、キッチンの収納がスッキリと使いやすくなっているお家は、間違いなく「家全体」もスッキリと片付いていて快適な空間となっています。
ごちゃごちゃしがちなキッチンが整理整頓されていると、それだけで「ちゃんとしているな」と、思われるポイントだからかもしれませんね。

「自分スタイルのキッチン」はどうあるべきか、これを機に考えてみてはいかがでしょうか?

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