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在宅ワークで昇進も!?ママたちがもっと活躍できる環境を

Mamasan&company株式会社 田中 茂樹さん
目次

まず初めに「BPO」とは

BPOとは、「Business process outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」の略で、外部の企業などに一部の業務を委託することを言います。
人事や総務、経理などの部門や、コールセンターなどの分野において導入例が多い傾向にあります。

いざ、Mamasan&companyへ!

「Mamasan&company(ママサン アンド カンパニー)」という社名から、皆さんはどんな会社を想像しますか?
その社名の通り、多くの“ママ”たちが“在宅ワーク”だからこそできる働き方を実践しているのが、今回ご紹介するMamasan&company株式会社です。日本のみならず、海外在住のママも多く活躍しています。
今回は、東京オフィスへお邪魔しました。
チームとなって連携をとりながら仕事をする、そんな一歩進んだ在宅ワークの仕組みや代表の思いについて伺いました。

在宅ワーカーは280名超え!その業務内容とは

―御社では、在宅ワーカーとして300名近くのスタッフが働いているそうですが、どのような事業を行っているか教えてください。

現在行っている事業としては、クライアント業務の一部請負が中心です。例えば事務処理全般や顧客対応、コールセンター業務、採用代行などです。

―事務処理業務全般ですか!?それらの業務全て在宅ワーカーの皆さんが行っているのですか?

はい、在宅ワーカーのスタッフが行っている業務です。

具体的にどんなことをしているかと言うと、『給与計算任せ』というサービスでは企業様に代わって月次の給与計算処理、給与明細書などの書類作成、送付までを行います。
『採用代行』だと、企業様に代わって応募から面接に至るまでの業務を担当します。企業様にやっていただくことは求人媒体への情報掲載、面接、合否決定の3つだけで、それ以外の応募者の情報管理や書類選考、面接の日時調整や連絡等は私たちママさんBPOが行います。

在宅ワークの体制について

―へぇ~!すごい!それってもう、経理部とか人事部ですね。ただ、これらの業務を「在宅」で行うイメージがどうも沸かないのですが…どのような体制で進めているのですか?

日々の業務に基本的に社員は入らず、お客様と在宅ママスタッフでやりとりをして業務を完結しています。なぜそれができるかというと、全ての業務に関してフローチャート・マニュアルを作成して、業務プロセスを可視化しているからなんです。

流れとしては、お客様のパソコンを遠隔で見られる画面共有ツールや通話ツールを使って、リーダーママが中心となって業務のヒアリングを行います。そのヒアリング内容を元に業務分析をして、今後の進め方について提案後、フローチャートやマニュアルを作成します。それを見ればだれでも対応できるようにオペレーションしていきます。

―事前のヒアリングやマニュアル作成によって業務を可視化することで、お客様とも上手く連携をとっているんですね。在宅ワークならではの難しさや問題とかはないのでしょうか?

「業務」という観点だけで見ると、課題をなくすための工夫はしているのであまり問題はないと思っています。
情報共有できる掲示板機能に情報を集約することで、緊急時にも複数でカバーできるよう心がけていますし、お客様にも1つ1つの業務の期日を正確に守っていただくことをお願いしています。
明確なタイムスケジュールを引いていないと緊急対応がどうしても増えてしまうので、事前に期日を決めて動くことが在宅ワークにとって大切になってきます。

在宅ワークならではの難しさも

―スケジュールと情報共有…会社勤務でもできてない時があります(汗)。先ほど、業務という点だけでとおっしゃっていましたが、何か懸念されることもあるのですか?

そうですね。正直、在宅で働くことの方がむしろ大変な状況もあると思っています。
会社に出勤すれば会社にいる時間は仕事だけに集中できる、けど在宅だとそうはいかないでしょう。
それに、日中ずっと家にいることで家族からは“仕事をしている”という理解が得られないことだってあるかもしれない。
実際、子どもに手がかかって思うように仕事を進められなかったり、仕事に入り込んで家庭とのバランスが取れなくなった、という人もいらっしゃいましたね。

ビジネススキルはどんな仕事にも必要ですが、「在宅ワーカー」としては、それに加えて“自分でバランスを調整する能力”と“プレッシャーや不合理を乗り越えられる優れたストレス耐性”が重要だと思います。

どんなママさんスタッフが働いているの?

―やはり在宅ワークならではの難しさや歯がゆさもあるんですね。現在、御社で働いている在宅ワーカーには、どんな方がいらっしゃいますか?

契約開始1ヶ月の新人ママさんから、入社8年のママさんまでたくさんのママさんがいらっしゃいます。長く続いている人は、大変なことも面白いと思える、問題解決に向けて考えられる、そんな人が多い気がしますね。

―8年とは長いですね。

―採用にあたって、重視していることがあれば教えてください。

重視している点は責任感のある人、それから柔軟性と向上心がある人ですかね。採用のハードルはある程度高いかもしれません。
例えば、「入力作業だけやりたい」「コール業務だけやりたい」というような方は、正直うちには向いていないですね。なので契約いただく段階で、お客様と関わりを持つチームリーダーとしての役割もいずれは経験してくださいと伝えています。

―確かにお話しを伺っていると、チャレンジ精神と責任感の強いママさんが浮かびますね。「ママさん」と社名にも入っていますが、ママさんにこだわる理由を教えてください。

妊娠や出産を機に退職して、その後も無職期間が長くなってしまっているママさんって多いんですよ。その中には「フルタイムでの勤務はできないから仕事が限られてしまう」「子どもがまだ小さくて家を空けられない」という理由から子育てと仕事を両立できずに悩んでいる方もいると思うんです。

高いスキルを持っているのに、そうやって働きたいのに働けない環境って本当にもったいないじゃないですか。
子育てで磨き抜かれた能力って、間違いなくビジネスシーンでも発揮されると思うんですよね。精神的・肉体的なタフさだったり、予期せぬ事態への対応能力だったり。

じゃあ当社は働きたいママさんのためだけにあるのか、というとそうではなくて、現にマーケット自体も拡大しているんですね。なので、ママさんの力を必要とする企業様と、働きたいママさんとをつなぐ会社、と言ったところでしょうかね。

編集後記

今回お話しを伺ってみて、良い意味で「在宅ワーク」に対する概念が壊された気がします。
オフィスに出社する雇用形態では昇給も昇進もできるのに、在宅ワークではそれは難しいと、自然とそう思い込んでいたのかもしれません。

在宅ワークは企業での導入事例も年々増えていますが、在宅ワーカーが会社の軸となって組織化されていて、キャリアアップが昇進というカタチで目に見えるという企業はそう多くはないでしょう。
場所や時間の制約によって外に出て働くことは難しい、けど働きたい、スキルを積みたい、キャリアアップしたい、そんなママにぴったりだと思います。少しでも興味のある方は、ご応募いただきたいですね。

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