「パートの休憩時間は何分？」

「効率的に給料がもらえる勤務時間は？」

パートで働く場合は、シフトなどで勤務時間が定められているケースが一般的です。

しかし、休憩時間を無くして効率的に働きたい、具体的な休憩時間の仕組みがわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、労働時間によって変わる休憩時間のルールを徹底解説していきます。

パートの方が最も効率よく働く方法についても解説していくので、パートで働く方やパートの仕事を探している方は必見の内容です。

パートの休憩時間の基本ルール

6時間を超える労働は休憩を取得する義務がある

パートの休憩時間は、1日の勤務スケジュールで6時間以上の労働をする場合、労働基準法によって取得が義務付けられています。

勤務先が忙しく、手が回らないような状態であっても必ず取得することができ、休憩なしの労働は企業側の法律違反となります。

取得できる休憩時間は、労働時間の長さによって45分~1時間で変動するため、休憩時間の仕組みをしっかりと理解しておきましょう。

休憩時間の時給は発生しない

パートの休憩時間は、労働から解放されているため、時給による賃金の支払いは適用されません。

長時間の労働で食事をとらなければならないといった場合も、休憩時間として扱われるため注意しておきましょう。

ただし、休憩時間中に少しでも業務で対応が必要な場合は、休憩とはみなさず時給が発生します。

労働をしない待機時間は休憩としてカウントしない

パートの休憩時間は、労働から解放され自由な行動ができる状態のことです。

そのため、作業指示が無く待機しているなどのケースは、休憩時間としてカウントされない点に注意が必要です。

管理者から、やることがないから休憩しててと言われた場合は、休憩時間ではなく待機時間となります。

パートの休憩時間の三原則とは

労働時間中での休憩が定められている

パートの休憩時間は、原則として労働時間の途中に設けられるようになっています。

例えば、勤務時間前の休憩や勤務が終わったあとにまとめて取得するのは休憩とみなされません。

また、休憩が必要な勤務スケジュールだった場合、労働者側が必要ないと判断しても、休憩を取得せずに働くと法律違反となるため注意しましょう。

休憩時間中の行動は基本的に自由

パートの休憩時間中は、業務から完全に開放されるため、行動の制限がなく自由に過ごすことができます。

休憩時間中に電話対応やレジ業務などの作業で手持ち時間が発生する場合は、休憩とはみなされません。

ただし、職場のルール上、休憩時間の飲酒や無断での外出などを制限している場合もあるため注意が必要です。

全員で一斉に休憩する

パートの休憩時間は、基本的に職場の全員が一斉に休憩を取得できる環境が必要です。

労働者側から自由に休憩のタイミングを設定することや、不当に休憩を取得できないといった問題が発生しないように注意が必要です。

ただし、一斉に休憩が取得できない特定の業種や労使協定を結んでいる場合は適用されないため、あらかじめ確認しておきましょう。

パートの休憩時間一覧

6時間までの勤務

パートの休憩時間は、6時間までの勤務スケジュールの場合、休憩時間はありません。

6時間～8時間までの勤務

パートの休憩時間は、6時間～8時間までの勤務スケジュールの場合、休憩時間は45分となります。

8時間を超えるの勤務

パートの休憩時間は、8時間を超える勤務スケジュールの場合、休憩時間は1時間となります。

パートで働くなら6時間勤務が効率的

パートでの勤務する場合、短い拘束時間で効率的に働くことができるのは、一日に6時間未満の勤務である場合です。

パートの休憩時間は、6時間以上の勤務であると休憩を取得する必要があるため、時給が発生しない時間帯が生まれてしまいます。

例えば、6時間の勤務と6時間半では、45分の休憩時間が発生する分長く働いた方がもらえる賃金が少なくなってしまう場合もあります。

短い時間で効率的に働きたい場合は、最大6時間の勤務でシフトを組むようにしておきましょう。

パートの休憩時間で起きやすい問題

6時間以内の勤務で休憩を取得したい

パートの休憩時間は、6時間未満の勤務では発生しませんが、体調不良などで休憩をする必要がある場合もあります。

6時間未満の労働で休憩を取得するのは法律上問題ないため、上長などに相談して対応してもらえるか確認してみましょう。

職場の状況によって休憩が取れない

パートで働く際、一定の労働時間を超える場合は休憩時間の取得が必要です。

しかし、勤務が忙しくて休憩する時間が取れないなどの理由から、勤務終了までに休憩を取得できないケースもあります。

休憩時間として休むはずだった時間に労働すると、雇用主側は残業代を支払う必要があります。

パートの休憩時間に関する注意点

休憩時間の分割は可能

パートの休憩時間は、一度の休憩でまとめて取得せず、分割して休憩をすることが可能です。

例えば、1時間の休憩時間を30分ずつに分けて取得することもできます。

ただし、短い休憩時間をなんども分割で取得すると、現場に混乱を招きかねないため、少なくとも15分程度の長さに設定しておくのがおすすめです。

残業時間によっては休憩時間が延長される

パートの休憩時間は、元の勤務スケジュールから残業が発生すると、トータルの勤務時間によっては追加で休憩時間が生まれます。

例えば、残業によって8時間の勤務から8時間半に勤務時間が増えた場合、取得しなければならない休憩時間は45分から1時間に延長されます。

企業によっては残業を見越してあらかじめ1時間の休憩を設定している場合もありますが、残業が必要な際は休憩時間が足りているかの確認を行いましょう。

まとめ：効率よく働くために休憩時間の仕組みを理解しよう！

パートの休憩時間は、一定時間を超える労働をする場合には取得が義務付けられています。

休憩をしっかりととらないと、雇用側の企業が法律違反となることに加え、労働者側の快適な業務を阻害してしまう原因にもなります。

休憩時間を無くして効率的に働きたい場合は、休憩の取得義務がない6時間までの勤務で働くようにしましょう。