退職届はパートでも必要?
退職届の書き方とは?
退職届は、自分の退職を通告する書類で、会社を辞める際に作成して提出するのが一般的です。
しかし、パートで働いている方は、退職届が必要なのか知りたい、退職届の書き方が分からないなどの悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、パートで働いている場合の退職届について徹底解説していきます。
具体的な書き方や準備についても解説していくので、退職を検討している方必見の内容です。
退職届はパートであれば必要ない
パートは口頭で退職意志を伝えるのが一般的
パート雇用の場合は、退職届や退職願などの書類が必須でないため、用意する必要はありません。
正社員の場合は、仕事をやめる際に退職届の提出が一般的ですが、パートの場合口頭で退職する意志を伝えるだけで法律的にも問題ありません。
ただし、勤め先の就業規則によっては必要になる場合や、退職届を提出することでよりスムーズに退職することができることもあります。
パートでも退職届が必要なケースがある
パートの退職届は基本的に必要ありませんが、退職に際してトラブルの発生が予想される場合は用意しておくと安心です。
例えば、退職の意志を口頭で説明したのにはぐらかされてしまう、退職のタイミングを受け入れず不当に延長するなどのトラブルは起こりやすいです。
退職の意志やタイミングを明確にする目的で、退職届を提出しておくのも良いでしょう。
退職届と退職願の違い
退職届
退職届は、勤め先の会社に対して退職を通告するための書類です。
雇い主側は原則的に退職を拒否することができないため、次の就職先が決まっていてすぐに退職する必要がある場合などで提出します。
退職願
退職願は、勤め先の会社に対して退職を願い出るための書類です。
退職願を提出した後に、雇い主側が退職意志を承諾しなければ退職できないという特徴があります。
パートでの退職届の書き方
退職届に記載する必要事項
- 退職意志
- 退職届の提出日
- 退職を希望する日にち
- 氏名
パートの退職届に必要な記載事項は、上記の4項目です。
退職理由や転職先などの情報を記載する必要はないため、注意しておきましょう。
自己都合での退社の場合は「一身上の都合」と記載するのが一般的です。
パートの退職届を提出する際の切り出し方
退職する際は遅くとも2週間前に伝える
パートの仕事を退職する際は、法律上2週間前までに勤め先に伝えれば問題ありません。
ただし、実際の退職では2週間前のギリギリのタイミングで伝えてしまうと、勤め先に迷惑をかけてしまう可能性が高まります。
満足のいく退社をするためにも、1ヵ月~2ヵ月前に伝えておき、余裕をもって退社しましょう。
退職意志がある場合ははっきりとした表現をする
パートを退職する意志が固まっている場合は、あいまいな表現を避けてはっきりと退職を伝えることが重要です。
例えば、退職を迷っているなど相談する旨で伝えると、退職を引き止められてしまう可能性があります。
なるべくはっきりとした表現で退職する意志を伝えて、スムーズに退社できるようにしていきましょう。
話を切り出すタイミングが重要
パートを退職する旨を伝える際は、話をしやすいタイミングや環境を整えることが重要です。
上司や店長などに時間をもらえるようにあらかじめアポイントを取り、しっかりと話を聞いてもらえるようにしましょう。
また、周りに人がいると話づらくなってしまう可能性もあるため、なるべく周囲に人がいないタイミングで伝えるのがおすすめです。
パートでも失業保険はもらえる?
パートの仕事を退職しても失業保険がもらえる場合がある
- 雇用保険に通算12か月以上加入している
- 転職活動をしている
自己都合による退社は、上記の条件を満たすことでパートやアルバイトでも正社員雇用と同じように失業保険が適用されます。
なお、退職理由によっては雇用保険の加入期間の条件が6ヵ月まで短縮されるため、あらかじめ確認しておきましょう。
パートの失業保険でもらえる金額
- 退職前の6ヵ月の給与(ボーナスを除く)を180で割って賃金日額を計算する
- 賃金日額に50%~80%(離職時の年齢や給与額で変動)をかけて基本手当日額を計算する
- 基本手当日額に給付日数をかけて支給総額を計算する
パートの退職で受け取ることができる失業保険の金額は、上記の手順で算出できます。
給付日数に関しては、雇用保険に加入していた期間や年齢によって90日~330日の間で変動します。
パートの退職届の注意点
退職届は封筒に入れて提出する
パートの退職届を提出する際は、所属部署や氏名などが記載された封筒に入れて提出するのがマナーです。
封筒の表には、退職届と書いて一目でわかるようにしておきましょう。
退職届の提出は手渡しが望ましい
パートの退職届は、手渡しで提出するのが一般的です。
手渡しでの提出が難しい場合は、退職する意志を伝えたうえで発送する方法もあります。
遅くとも、退職希望日の2週間前までに退職届が届くようにしておきましょう。
退職届は内容証明での発送も有効
退職に際してトラブルが起きてしまい、退職届を受領してもらえない場合は、内容証明での発送が有効です。
内容証明は、届物の受け取りを公的に証明できる発送方法です。
少し強引な手段にはなりますが、退職届の受領を証明できるため、トラブルが起きて退職ができない場合の最終手段として利用しましょう。
パートの退職届作成の準備
- 無地の白用紙
- 無地の白封筒
- ボールペン
退職届の作成に必要な物は上記の3点です。サイズに決まりはありませんが、用紙であればA4やB5、封筒であれば長形3型や長形4型がおすすめです。
また、退職届にはハンコによる押印が必要なため、あらかじめ準備しておきましょう。
まとめ:パートは退職届の有無に関わらず退職できる
パートの退職は、法律上退職届の提出はしなくても問題ありません。
しかし、就業先の規則によっては必要になる場合もあるため、退職届の正しい書き方を知っておきましょう。