こんにちは!キャリアコンサルタントの橋谷です。
愛しい我が子が生まれてから、育児に追われる毎日を過ごしているママたちの中には、職場に復帰する予定がある方もいるでしょう。
無我夢中で子育てをして、あっという間に毎日が過ぎていったけれど、もうすぐ育休も終わり。
家事と育児でこんなに大変なのに、仕事もできるかな・・・と、思いはじめたママに、今回は育休からの職場復帰で気をつけたいポイントをいくつかお伝えします。
育休から復帰するときの2つの心構え
育休から復帰するときの2つの心構えを、最初にお伝えします。
①今までと全く一緒にこだわらないこと
②完璧を目指さないこと
順番に説明していきましょう。
①今までと全く一緒にこだわらない
ママが産休育休で休んでいる間には、会社のやり方も働く人も、少しずつ変わってきているものです。
毎日一緒にお仕事していると気がつかないけれど、ずっと同じ人たちだけで、まったく同じ仕事をひたすら変わらずに何十年も続けている職場はなかなかありません。
新しい人が入ってきたり、仕事のやり方が変わったり、担当が変わったりというのは、どこの職場でもあります。でも毎日働いているときは、その変化の中に自分もいるので、変わったことに気がつかないのです。
だから、しばらくお休みをいただいて出勤すると、自分が知っていた頃と違う人がいて、違うやり方をしていて当然なのです。
育休まえと全く一緒の状態で働くことができないのは、あなた自身のブランクのせいだけでなく、そういった外的要因もたくさんあることを忘れないでください。
「前から知っている職場だけど、環境は変わっているはずだから新たな気持ちでがんばろう!」くらいの気持ちをもって職場に復帰したほうが、産休前との差も違いも受け入れやすくなります。
今までと全く一緒にこだわらない。今までを活かしながらバージョンアップしよう!
②完璧を目指さない。家事と育児への向き合い方も変えていく
今までの生活に子育てがプラスされているのだから、出産前と同じレベルで家事と仕事の両立をしたり、育休中の家事や子育てでやっていることそのままで仕事を追加するはムリと割り切ってしまうくらいが、ちょうどいいです。
完璧を目指すと、ママ自身がつらくなってしまいます。
頭の中は前の自分のまま変わらなくても、ママの周りが、環境が変わっています。
育児も、家事も、仕事も、全部を今までと同じように出来なくてアタリマエ。でも完璧を目指さなくても、それぞれやらなくてはいけません。やり方を工夫したり新しいやり方を取り入れてバージョンアップしていきましょう。
完璧を目指さない。自分は神さまでもスーパーウーマンでもないんだから。
復帰前の準備①仕事への準備
ママが職場復帰するときに大事なのは、なんといっても人間関係。
復帰後の仕事をスムーズに進められるのも、職場の理解を得られるようにするのも、やっぱり人間関係。
そのために大事なのが、事前のあいさつと事前準備で。でもその前に。
職場に連絡していますか?
ママが産休育休に入った後、人事や職場の人にメールやLINEなど連絡とっていますか?
出産後すぐ連絡は難しいかもしれないけれど、落ち着いたら出産の報告や近況報告のメールなど、短くていいのでママの方から職場に様子を伝えていったほうが、その後の仕事復帰も働いていくときも職場との関係がスムーズになりやすいものです。
職場のほうも、ママが無事出産できたか、元気にしているか、働けそうなのか、ママの様子が心配なものです。
育児に追われる毎日の中でも、出産後のあいさつなど、こまめに連絡していくことが、復帰後の仕事のしやすさ働きやすさにもつながっていきます。
電話なら、仕事が一段落しそうな午後の時間などを見はからって電話をかけてみましょう。
復帰前の職場へのお礼とあいさつや、ひとりひとりに声をかけてあいさつするときの手土産の準備も忘れずに。
職場復帰は、最初が肝心です。
復帰前の準備②ご主人やお子さんへの準備
ご主人や上のお子さんがいればお子さんの家事への協力も、ママとしてはお願いしたいところ。
そのために、お子さんやご主人がお手伝いしやすいように、家の中にあるモノのある場所をわかりやすく整理整頓するとか、お手伝いのやり方をわかりやすく書いて貼っておくとか、誰が見てもわかりやすくカンタン楽しくお手伝いができる準備もしておきましょう。
たとえば、子どものおもちゃは、出し入れやすいカゴを決めて、子どもが遊び終わったら自分で片付けられるように練習しておく。
復職前のうちから少しずつお手伝いの練習もしておきましょう。
出来そうなことからやってもらって、協力してもらうようにしていけば、お手伝いの習慣が出来ますね。
と、ここまでお伝えした上で一番注意して欲しいのが、
ご主人やお子さんの協力は、あてにしないことです。
当たり前に家のことに協力してもらうのはもちろん理想ですが、なかなかそうはいきません。最初のうちはご主人やお子さんの好意によるところが大きいのが現実ではないでしょうか。
やってもらえないと思うとイライラの元。やってくれたらラッキー!うれしい!くらいに考えていた方が、ママも気持ち的にラクになります。
そう思うと自然にお礼や感謝の言葉がでてきて、ホメられたご主人やお子さんがまた喜んで手伝ってくれる楽ちんスパイラルができていきます。
復帰前の準備③家事や育児への準備
ご主人や小さいお子さんへの準備編でも書いたように、お手伝いしてもらうためにモノのある場所や、やり方が誰でもわかるようにラベルを付けたり整理整頓して、わかりやすくするだけでなく、他にもまだまだできそうな準備はあります。
例えば・・・
・食器洗浄機や乾燥機、掃除ロボットなど、家電のチカラで時短したりラクになる家事があれば、家電の買い替え
・時短調理ができる宅配やネットスーパーの利用
スマホやタブレットで注文しておけるので、ラクチン。下ごしらえ済みの半調理品や離乳食もあります。不在時は、保冷剤を入れて指定場所に置いてくれる宅配もあるので、一度相談してみてもいいですね。
・定番ですが、つくり置きや日持ちする常備菜、冷凍保存の常備
食材以外でも、ムダなものは買わずモノを減らせば、片付けの手間もはぶけます。
こういう小さなことの、ひとつひとつが時短につながります。ひとつひとつは小さくても、積み重ねれば家事の負担が減って、仕事と子育てと家事の両立もラクになっていきます。
復帰前の準備④ママ自身の準備
こんなにいろいろ準備しないといけないのに、自分の準備も?と思うかもしれませんが、職場復帰するのはママです。ママの準備が、いちばん大事です。
子どもの病気を気にするママは多いけど、自分のことはあまり気にしていないママが多いです。
お子さんの健康管理はもちろん、ママの健康管理も大事ですよ。
ママが病気になると家庭も職場も大変。それに、急なお子さんの体調不良などに、有休は残しておきたいところです。そのためには、ママが病気にならないよう気をつけましょう。
また、復帰前に見直したいのがメイクアイテムやファッションアイテムの用意。
子どもが生まれたら手がかかるからと、手間のかからないヘアスタイルにしたり、おしゃれよりも機能面を重視したお洋服をそろえたりしたママも、復職前にはもう一度見直ししてみましょう。
出産後はお子さんのことで手がいっぱいなので、自分に手がかけられず、知らず知らずのうちに見た目が手抜きになっていませんか?
職場復帰するということは、人前に出るということ。
出産前までのような手をかけたオシャレをする時間がなくても、ヘアスタイルチェンジや時短メイクアイテムの購入、自宅で洗えてコーディネートに悩まないワンピースやオールインワン、セットアップアイテムの購入など検討してみてはいかがでしょう?
せっかく職場復帰するのだから、見た目もオシャレなママになれば、ママの気分もあがります。
「職場に迷惑をかけたらどうしよう」に囚われすぎない
あれこれ準備をしても段取りを組んでも、職場に迷惑かかったらどうしようと不安に思っているママも多いはず。
でも、ちょっと考えて見ると復帰前に働いていたときだって、病気やケガ、仕事の失敗などで職場に迷惑をかけていたことも、あったはずです。
「職場に迷惑をかけたことは、ありません」という人は、いないのではないでしょうか。
だとしたら、なんで職場に迷惑をかけたらどうしようと気になるのでしょう?
それは、自分のことは自分でなんとかできると思っているけれど、お子さんのことは自分では何ともできないから、というのもあるのではないでしょうか。
お子さんの病気だって気をつけていても、急に体調が変わるということは日常茶飯事。ママ自身ではどうしようも出来ないところもあります。
そのためには、まずは職場で働く一人として、与えられた仕事をがんばること。
仕事の段取りをするのはもちろん、出来ることを率先してやり、手が空いていたら周りの人に声をかけてお手伝いし、自分から率先して周りの人に話しかけるなど、当たり前のことですが普段からきちんと仕事をすることが大切です。
そして、職場では子どものことは聞かれなければ話さない。自分から口にしない。言い訳に使わない。これが大事。
職場でよく思われないのは、二言目には「子どもがいるので・・・」という言葉が出るママ。
知らず知らずのうちに、子どもがいるからと、なんでも子どものせいにしていませんか?
ちょっとキビシイことを言えば、仕事には子どものことは関係ありません。
職場に迷惑をかけないようにするためには、まずは仕事をがんばること。職場に迷惑がかけないように準備をし、普段からお仕事に精いっぱい取り組むことです。
ママでなくても、家族がいれば家族のためや介護など、自分以外のことで職場に迷惑をかけてしまうことは誰にでもあります。そういうときはあります。ある意味、お互いさまなのです。
そういうがんばるあなたを、職場の一人一人が見ています。日頃がんばっているあなたを周りの人たちも見ているからこそ、もしものときにはお互いさまと気を使ってくれたり手伝ってくれるようになるのです。
迷惑をかけることはゼロにはできないけれど、できるだけ迷惑をかけない準備と、もし迷惑をかけてしまったときのための職場での人間関係作りは、ママから積極的に取り組んでいきましょう。
そして、職場では、ママでなく一人の働く女性として周りを気づかいながら、精一杯働いていけるようにしたいですね。
もし迷惑をかけることがあったとしたら、その時は誠意をもってあやまりお礼をいって、その分自分ができることを職場の人にしていきましょう。
さいごに
育休からの職場復帰は、不安がいっぱい。
でもママを迎えてくれる職場のみんなも、ママが働いていけるか不安に思っている面もあります。
ママの元気と明るさと気づかいと、復帰後の仕事のがんばりで、職場の皆さんの不安が吹き飛ばせれば、そのころにはママの不安も吹き飛んでいるはず。
いろいろ考えたり悩むこともあるとは思うけれど、前を向いて進んでいきましょう。
職場復帰して仕事と育児と家事を両立させていこうとがんばるあなたを、私も応援していますね!
ママの求人編集部 編集後記
いよいよ育休から復帰するときになって、不安になる方も多いかと思います。
そもそも職場に育休から復帰して働いているママが少ない、時短勤務している方がいない、など、子育てをしながら仕事をすることを理解してくれる環境がなかなか整っていない状況だと、心細いですよね。
そんなときは、子育てをしているママが多く働いている職場へ転職することを、一度検討してみてはいかがでしょう?
同じような境遇で働いている方がたくさんいることで、今後数年間は続くであろう育児と仕事の両立に、もっと前向きに取り組めるかもしれません。
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「いますぐに転職したいわけではないけど、一度話を聞いてみたい」という方も、大歓迎です。
どんなふうに働きたいか、まずは一緒に考えてみませんか?