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自分が担当する利用者さんが自宅で孤独死をしてしまい、以前の対応を後悔する美海。
そしてその日は長男レオンの2歳の誕生日でした。
ロクにお祝いすることもできず、夫は早く帰ってきたけど、ただ帰ってきただけ。
あまりにも情けなくて泣き崩れてしまいますが、加賀係長がかけた言葉に、美海は救われたのでした。
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こんにちは。耳たぶ吸ってたも〜れです。
福祉の仕事をしていると、どうしても人の生死に関わる場面は多いです。
ある程度は割り切っていますが、それでも孤独死はやるせない死のひとつですね。
地域福祉に関わっていると、独居の高齢者がどこに住んでいて名前と顔くらいは把握しています。けれども、そういう人が地域に、何十人何百人となると、十分な関わりが出来ているとは言い難い面があります。
リスクの高い人から積極的に支援に繋げるようにしていても、本人の人生観や生活への想いから、なかなか支援に繋がらない場合も…。
自分にもっと力量があれば防げたのではないか、もっと潤沢な人手があれば防げたケースもあったのではないか、後悔は尽きません。
今回のような、生協さんや、新聞配達の方が発見するケースもよくあります。
当然、最悪の事態に至る前に発見に至ることも多数ある(むしろそちらの方が多い)ので、そういった地域で働く方や、地域住民の方々の見守りの目が増え、不遇の死が減らせるようなシステムを作っていくことも社会福祉の役割なのかなと考えています。
※この物語に登場する人物・団体・名称等は架空のものです。