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在宅!ワーキング・ダッド!第6話「夏のイラストレーター怪談ばなし①~隣に来たAさん~」

イラストレーター怪談ばなし

蒸し暑い日が続きますね。
夏の納涼として、今回と次回の2回にわたり、僕が絵を描くお仕事を続けてきた中であった怖い話、ゾッとする話をお送りします。

―あれはいつのことだったでしょうか、同じような活動をする人たちと集まる機会がありました。

食事をしながらいろんな人たちとお話をするのですが、参加者も多く、なかなか全員と話すというのは難しいという状況です。

そんな中、僕の横にAさんが来たんです。

Aさんとお会いするのはそれが初めてだったものの、お互いの作品を知っていたということもあってすぐに打ち解けることができました。

テーブルの一番端に座っていた僕の横にわざわざ椅子を用意してくれて、2時間ぐらいにわたって、冗談を言ったり、お互いに質問をし合ったり、笑いながら同業ならではの話に花を咲かせました。
とても楽しい時間を過ごせました。

僕は以前から知っていたAさんと仲良くなれたことがうれしくて、その食事会が終わった後、帰宅してすぐにAさんのTwitterをフォローしました。

ところが何日経ってもフォロー返しがありません。

Aさんは誰もフォローしないという方針の方でもないんです。

もちろんTwitterには、フォローされたからといってフォローを返さなければ失礼というようなルールはないのですが・・・
食事会のときは向こうから僕の方に寄ってきたんです。席のないところに椅子まで用意して。

あの日、トークですべりまくったのかな、僕は楽しく会話できていたと思っていたけど、嫌われちゃったのかな・・・と、少しもやもやした気持ちはあったものの、きっとフォローし忘れてるだけだろうと思うようにしました。

でも、それからしばらく月日が経って、いろんな人たちとやりとりする中でわかったことがあるんです。

実はあの食事会の日、会う前からすでに、Aさんは僕のことを―――あまり快く思っていなかったんです。

Aさんは何の目的で僕に近寄ってきたのでしょうか・・・。嫌いな僕の横に2時間も座って笑顔で話していたAさんを振り返ると、得体の知れない気持ち悪さを感じ、背筋がゾッとしました・・・

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