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リフォームを検討中の方必見!リフォームの極意

リフォーム
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実は「よくある」!リフォーム工事のトラブル

数年前にご実家のリフォームを目の当たりにしたママ友のAさん。
結論からすると、このAさんのリフォーム工事には、3つの落とし穴がありました。
以下を読んで何が失敗の原因になったかわかりますか?

リフォームの工事中に「洗面所のスイッチを既存の位置からココへ移動して欲しい」と
作業をしていた職人さんに現場を見ながら直接相談をした。

【3つの落とし穴 解答】
●リフォーム工事がはじまってしまってからの変更事項は、現場が混乱する恐れがあるので慎重に。
絶対にダメなことではないですが、お願いの仕方に注意をすること。

●「口頭」で「現場作業をしている職人さん」に直接お願いするのはNGです。
この場合は、「現場監督=工事のスケジュールを管理している人」にメモ書きでも良いですので
「書面」でお願いすること。
職人さんは現場監督の指示に従って作業をする人ですから、
お客様から直接言われても上からの指示と違う場合、判断に困ってしまうのです。

●変更したい項目が「スイッチ=電気工事」の範囲だった場合、
電気工事を行う職人さんにお願いしないと話は通じません。
職人さん達は「各分野のプロフェッショナル」です。
逆に自分とは関係ない工事内容のお願いをされてもピンときません。
ですから、現場監督が工事全体の調整を行うために配置されるのです。
今回は、木工事をしていた大工さんへお願いしていたようでした。

あまり言いたくありませんが、
こういったリフォーム工事におけるトラブルは実は「よくある」こと。
リフォーム工事に限らず、建築は、
木工事を行う大工さん、電気屋さん、水道屋さん、ガス屋さん、タイル屋さん、塗装屋さん、壁紙クロスを張る内装屋さん、水廻り機器を設置する設備屋さん等、
各分野の専門の職人が集まって造り上げるものです。

それぞれの職人さんが各分野でベストを尽くしてもらい、
ひとつの完成体にするために「現場監督」のコーディネート力も重要です。
更に私のような設計者が、現場監督に「間違え辛い図面」を提供し、
その図面通りに現場が進んでいるのかを確認する
のが
建築士の「現場監理」です。

個人的には、信頼できる建設会社よりも
「信頼できる現場監督」にお願いすることがトラブル回避のポイントだと考えています。
現場を担当してくれる現場監督の人柄や
ご自身との相性もチェックしてみてくださいね。
場合によっては「担当者チェンジ!」も選択肢としてはアリです。

後悔しても遅い!?リフォーム後のクレーム

リフォーム工事でのクレームで最も多いのは、下記の4つです。
●イメージと違った、出来上がりに不満が残った
●なんの前触れもなく最後に追加料金を請求された
●工事スケジュールが滅茶苦茶で予定通り終わらなかった
●工事中、施工業者の近隣への配慮や対応が悪かった(駐車や音など)

私たち専門家から見れば、どれも事前に防げる問題です。
リフォーム工事に入る前に十分なコミュニケーションをとり、
打ち合わせも納得のいくまで行うことをお勧めします。
その際には、こちらの言い分はしっかりと伝えてくださいね。
近隣への配慮や対応が悪いのは業者の資質の問題ですから、
評判の悪い業者にははじめから頼まないのが得策です。

データで読み解くリフォーム業界の今後

国土交通省では、中古住宅・リフォーム市場の規模を2020年までに20兆円に倍増する計画を立てています。
その背景には、これから迎える深刻な「空き家問題」があるからと言われています。

総務省の統計では、2013年の空き家数は820万戸、
その空き家率は13.5%となり過去最高を記録しました。
さらに、野村総合研究所の予測値では、
今から16年後の2033年には30.4%になる予想です。
過疎化が進む地域では、「空き家問題」は既に深刻化しています。

このように空き家が増えてしまうと問題になるのが
「治安上の不安」。そして
空き家のまま放置された家が「相続」となった場合に
さらに売却が難しくなり、相続人が「空き家」の相続税の負担増。

こういった現象が、ますます空き家をそのままにしてしまう原因となるのです。

そこで、リフォーム工事に対する支援措置も段々と促進されています。
●既存住宅の耐震・省エネ性能等の向上を図るリフォームに対する支援
●中古住宅流通を契機としたリフォームに対する支援(売却価値を上げる、綺麗にして流通しやすくするため)
●リフォームローンの充実

かくいう私も自宅をリフォームする際に耐震補強工事を行いましたが、
当時、225万円の補助金を頂きました。
申請などの手続きはたいへんでしたが、本当に助かりました。
更に火災保険の金額も割安になったので一石二鳥でしたよ。

各自治体や工事のタイミングにもよりますが、
リフォームに対する支援は確実に手厚くなっているのは確かです。

以前のように住み辛くなったら壊す、という感覚はもう捨てて、
愛着ある我が家をライフスタイルの変化に合わせてリフォームして長く住まう。
あなたも、住宅費用を抑えながらも
「理想の住まい」を実現しやすい「リフォーム」に挑戦してみませんか?

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