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思わぬ落とし穴も?在宅ワークに多い業務委託についてきちんと理解していますか?

業務委託で働く主婦

こんにちは!キャリアコンサルタントの橋谷です。

在宅ワークのお仕事を探していると、「業務委託」という言葉を目にすることが多いですよね。
よく目にするけど、改めて聞かれるとなんだかよくわからないという方も多いのでは?
今回は在宅ワークを始めてみたいママのために「業務委託」の考え方や注意点について、カンタンに説明したいと思います。

目次

業務委託とは?

いまや、ひとり1台スマホなどの通信機器を持つのが当たり前になり、自宅でできる仕事の種類も増えました。
在宅ワークを探せるサイトもどんどん増えているので、ネットで在宅ワークを探してみたことがある方も、たくさんいらっしゃるかと思います。
そんな求人サイトなどに掲載されている在宅ワークによく記載されているのが「業務委託」という形での雇用形態です。

業務委託というのは、文字通り「業務」を「委託」すること。
ある決められた業務を、会社が依頼して委託を受けた人にやってもらうことです。
Aという業務があったら、業務Aを委託されて行い完了させるのが業務委託を受けるということになります。
わかりやすくするために、例をあげて説明してみますね。

たとえば「ネットショップの販売ページに載せるネックレスの写真を、スマホで3枚撮影する」のが、Aという業務だとします。
業務委託を受けた人は、指示通りに手持ちのスマホでネックレスの写真を3枚撮って、写真をネットショップに決められた方法で納品します。
これも、よくある業務委託のお仕事のひとつです。
自分のスマホでネックレスの写真を3枚撮って送るだけだから、カンタンだと思うかもしれませんね。
たしかにスマホでネックレスを撮影するだけなら1分もかからないし、写真を送るのもあっという間です。

でも、本当にカンタンですぐ終わるお仕事なのでしょうか?

時給と業務委託、もらえるお金の作業範囲の違い

時給のお仕事と業務委託の違いは、いくつかありますが、大きな違いは何に対してお金が支払われるかです。

時給のお仕事は、基本的に勤務時間によってもらえるお給料が決まります。
たとえば時給980円のコンビニで9時から13時までの4時間働けば、時給980円×4時間=3,920円になります。

時給のお仕事は、4時間いたら4時間働いた分のお金が、もらえます。
もしコンビニにだれもお客様がいない時間があっても、その分のお金ももらえます。
接客していないから、その時間のお給料なしということには、なりません。

それに対して業務委託のお仕事は、委託した業務が完了したことに対して、お金がもらえるのです。

業務の完了に対してお金がもらえるので、業務が完了するまでにかかった時間は、関係ありません。
早く終わっても時間がかかっても、同じ業務で業務委託料が同じなら、もらえるお金は一緒になります。

業務委託の範囲を、きちんと理解していますか?

時給の仕事をするときは、時間内で決められた仕事や指示された仕事をします。
業務委託は、業務が完了するまでに行うことすべてが仕事です。
先ほどの例だと、ネックレスの写真を3枚撮るのは1分かかりません。

でもネックレスの写真を撮るために、撮影に使うネックレスを受け取るところから、撮影する場所や向きをあれこれ考えて変えたり、写真を何枚も撮ってチェックしたり、撮った写真を送ってネックレスを返却したりと、ネックレスの写真3枚とるためにやることはたくさん。業務委託でもらうお金は決まっているけれど、その中でやることは、これだけたくさんあります。

業務委託をした側が、業務委託完了だと思ってもらえる写真を撮るためには、やることがいろいろあるのです。

また業務委託は、委託された業務が終わらないと、お金はもらえません。途中までしか業務ができなければ、お金はもらえません。やった分だけお金がもらえるわけではないのです。

業務委託あるある①思ったほどのお金にならなかった

ネックレスの写真撮影の例でも書いたように、業務委託は業務が完了するまでに、目に見えない作業がいろいろあり、それらの作業に多少なりとも時間がかかります。
データ入力の業務委託なら、入力した後に印刷して、間違っていないかチェックして、間違っていたら直す作業や時間があります。単純に入力したら終わり、というわけでもありません。

業務委託の仕事内容に書かれている内容を完了させるには、どういう作業があって、どのくらいの時間がかかるか、業務委託を受けるときには、きちんと把握しておきましょう。

何度も言いますが、業務委託は、委託内容が終わらなければ、お金はもらえないのです。

業務委託は、事前の認識が甘いと「思ったよりも時間がかかった」「時給にしたらすごく安かった…」ということにもなりかねません。
特に初めての業務委託は、やったことがないので思わぬ時間がかかることもあります。
ひとつのお仕事のなかに、どういう作業があって、どれくらいの時間がかかるのかを把握して、業務委託を受けるかどうか決めるようにしましょう。

最初は、あまりお金にならないかもしれないけれど、小さなお仕事からはじめて様子を見るのも、ひとつです。

業務委託あるある②業務委託でお金が払われない

これは、委託業務先にもよります。
とくに依頼元の企業から直接、委託業務を受けるときは、要注意です。

直接取引やクラウドソーシングなどのサービスサイトを経由している場合でも、業務委託の仕事内容だけでなく、支払いについての注意事項なども、事前にきちんと確認しておきましょう。

せっかく納品しても、委託元が求めるレベルで納品物ができていなければ、完了とみなされず支払いがされないというケースもあります。
委託元から業務完了についての基準が、ハッキリと明記されているのかどうかも確認しましょう。

完了内容の説明がなかったり、疑問に思ったりすることがあれば、業務委託を受ける前でも、業務委託を受けている最中でも、先方に問い合わせて確認するようにしましょう。

業務委託あるある③時間がかかって終わらない

在宅ワークで業務委託を受ける際、家で自由にできる分、目先の家のことや入ってきた別の用事をついつい優先しがちです。

業務委託の締め切りをしっかり守れるよう、自分でスケジュールをたてて進めていけるようにしましょう。

仕事を受けたら、委託元も完成を待っています。責任をもって取り組むことが次につながります。
もし万が一、遅れそうなときは早めに委託元に相談するようにしましょう。

在宅ワークにあこがれた私の失敗

実は私も以前、家で好きなときにできる仕事にあこがれて、翻訳の勉強をしていたことがあります。

そして将来のためにと、翻訳コーディネーターとして産業翻訳の会社に入りました。そこでは在宅翻訳者に翻訳を発注し、納品された翻訳のチェックやDTPなどの社内工程を管理しました。
翻訳業界に入れたのはうれしかったけれど、在宅翻訳者の人たちと一緒に仕事をしていくなかで、在宅翻訳者の大変さを知りました。

翻訳者は、ひとことも話さずもくもくと何時間も翻訳を続けます。
知らない内容の翻訳をするときは、調べるのに時間がかかったり、ときには膨大な資料を読まねばならなかったりすることもあります。締め切りまでに翻訳を納品するためのスケジュール管理や、体調などの自己管理も必要です。
結局、自分にはあまり向いていないと感じ、在宅翻訳の道はあきらめました。

ここまで読むと業務委託や在宅ワークは、あまりいいこと無さそうと思うかもしれませんが、そうでもありません。

・スケジュールを自己管理して、好きなときに働けます
・プライベートにあわせて、仕事の量や時間が調整できます
・業務内容がわかれば、自分の好きな仕事ができます
・自分のニガテな作業は、受けない選択もできます
・小さな業務委託からはじめれば、実績づくりにもなります

いきなり外で働くのは自信がないというママは、業務委託のお仕事を完成させることで、自信をつけるのもひとつです。

まずは、業務委託のお仕事をサイトで見てみるところから、はじめてみませんか?

しっかりした会社が運営しているサイトや、サイトの口コミもあれば参考にしながら、勇気をもって最初の一歩をふみだしてみましょう!

ママの求人でも業務委託の在宅ワークの求人情報が掲載されているので早速チェックしてみてはいかがでしょう?

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