就活のお悩みQ&A
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お仕事のお悩み
私の勤める職場は、結婚や妊娠を機に退職するのが当たり前、という古い考えが根付いた会社です。制度としては産休、育休どちらもあるのですが、時短勤務は子どもが3歳になるまでで、時短勤務の実績はこれまで一人もありません。
今年で入社して10年目になるのですが、お客様との信頼関係も築けているし、最近だと後輩の教育係を任されたり、何だかんだ好きで続けてきた仕事なので辞めたくないです。
夫に相談しても、私の好きなようにしたらいいと言うだけで(まぁその通りと言えばその通りなのですが…)どうしたらいいのでしょうか。
悩ましい問題ですね。
今回、“前例がない”ということが、一番不安に感じる要素かと思います。
時短勤務はこれまで実績がないということなので、「出産後も、時短勤務制度を利用して働き続けられるか」という点ですね。
「退職せずに働き続ける」「妊娠を機に退職する」の2方向で考えましょう。
1.退職せずに働き続ける場合
前例がないので、M.Kさんが会社で時短勤務として働く一人目になるということです。
勤務時間が短くなる分、任される業務やポジションが変わるかもしれませんし、その業務分は、一時的に周囲に割り振られることになるかもしれません。本来は周囲の理解があって当然であることは今は置いて話をすると(そういう会社だとご自分でもおっしゃっているので)、周囲を味方につけられるよう努めましょう。
●会社の採用活動においてメリットになることを伝える
女性が転職活動をする時、産休・育休、時短勤務の“制度があるか”ではなく、“取得実績があるか”を見ている、ということ。その人数や割合が多ければ多いほど、同じ条件で迷っている場合には特に、応募を後押しする要素になります。そのことを直属の上司だけでなく、採用に携わる人事部などにも伝えてみましょう。
●理解者(味方)を増やす
必ずしも「理解者=女性」ではなく、幼い子どもを持つ男性社員や、同じように共働きの奥様を持つ男性社員であれば家庭と仕事を両立する大変さに理解があるかもしれません。前例がなかったので協力する機会がそもそもなかっただけで、良い理解者になってくれる可能性もあるでしょう。
●業務の効率化に努める
オフィスワークの前提になってしまいますが、メールの予測変換をフル活用したりフォーマットを作成しておく、データ化・自動化できる業務は改善する、ファイリングの仕方を工夫する、1日のスケジュールを決めて取り組むなど、自分なりに工夫をしてみましょう。
●働き続けられる環境を整える
育休から復帰後、最初は子どもの病気などで突発的に休んだり早退するケースもあるので、早め早めに病児病後保育を探しておく、保育ママ(市区町村の家庭福祉員)を活用する、近くに家族がいる場合はいざという時の協力を仰いでおくなど、環境を整えておきましょう。利用するのに登録が必要な場合は、事前に登録を済ませておく、試しに数時間預けてみるとよりスムーズでしょう。
2.妊娠を機に退職する場合
仕事が好きだから続けたい気持ちもわかりますが、転職するのも一つの手です。
最近は、時短勤務制度やリモート(在宅ワーク)勤務制度など、柔軟な働き方を取り入れている企業が増えています。
厚生労働省が認定する「くるみん認定及びプラチナくるみん認定」「女性活躍推進法認定マーク」など、国としても女性の活躍を推進しており、企業側もその基準をクリアして認定を受けることで採用活動にプラスに活かしています。
それだけ、女性(子育てママ)の採用に力を入れる企業は増えています。もしかすると今よりもっとやりがいを感じられる仕事に就けるチャンスが転がっていることもあります。
退職=マイナスではなく、前向きな退職・転職も視野に入れてみましょう。
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