就活のお悩みQ&A

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お仕事のお悩み

仕事をしながら妊活中の者です。忙しいうえに急遽休まなくてはならないことがストレスで、仕事と妊活の両立に限界を感じています。

現在働きながら不妊治療を受けているのですが、残業も多い部署なので毎日帰りも遅く、ストレスが爆発しそうです。正社員で働くことと妊活の両立は無理なのでしょうか。最近限界を感じています。妊活と仕事どちらか選ばないといけないのでしょうか。

正社員|既婚・妊活中

ご自分の体調によっても左右する妊活と仕事、どちらも大切なことなので悩みますよね。今の部署または会社で、「仕事と妊活の両立」の“その先”は考えられますか。妊活との両立が難しい今の職場環境のまま、妊娠後、出産後のことは想像できるか、長期的な視点で考えてみてはどうでしょうか。

不妊治療は体も心も、そして悩まれている仕事面など色々なことに関わってくる、非常に悩ましい問題ですよね。
働きながら不妊治療を受ける多くの方から、「仕事で周りに迷惑かけているのが辛い」「職場の人に言えず苦しい」「仕事辞めたほうがいいのか」「仕事辞めてまで妊娠できなかったらどうしよう」「仕事辞めたら収入がなくなってしまう」「どんどん年齢だけ重ねてしまって焦る」というような不安の声をよく耳にします。

現段階では、仕事を優先せざるを得ない状況が続き、“本格的に妊活に集中できていないこと”も、大きなストレスになっていると思います。この両立問題は、妊娠できた後~出産後(産前産後休暇)、育児中(育児休暇)までずっと関わってきます。

妊娠できた後、「産休までの間は仕事を続けられそうか」「育休から復帰後の働き方(時短勤務制度など)」についてはいかがでしょうか。
もし、今と同じような働き方を求められるような部署であれば、部署移動を視野に入れる、部署に限った働き方ではないのなら転職して会社を変えることも一つの手段と言えます。
【退職する】【転職する】【休職する】【仕事を続ける】という4方向から、考えてみましょう。

1.退職する(「仕事」を辞める)

まずは退職するという選択肢です。
退職する場合、期限や時間の縛りなく妊活に取り組めるという精神的なプラス面もありますが、収入がなくなる、キャリアが一時的に停止する(ブランク期間が生じる)などマイナス面も大きいのでなかなか決断が難しいところです。

「仕事を辞めてまで妊娠できなかったら…」という声も聞きますが、どのような結果になるかは、不妊治療期間や個人によってさまざまで、誰も予測できることではありません。
世帯収入にも大きく影響するため、退職後の不妊治療の計画を夫婦で話し合っておく必要があります。

退職したいけど全く仕事をしていない状態は不安、という方は在宅での働き方をオススメします。ひと口に「在宅ワーク」と言っても、単発でできるアンケート業務、時給制で働ける秘書やライター、週5日フルタイムの事務職など、企業によって本当にさまざまです。
なかには正社員登用前提での募集もあるので、不妊治療の期間中は在宅ワークで!と切り替えてもいいでしょう。
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2.転職する(「仕事・働くこと」は続ける)

今勤めている会社を辞めるという点では1.と同じですが、会社を変える選択肢です。
不妊治療への理解がある、不妊治療に関する制度や補助が手厚いなど、妊活の側面から探することも一つの手です。
妊活の制度に手厚い会社はまだまだ少ない現状ですが、そもそも社風や会社の考え方として「残業なし」「定時退社」「ママ活躍中」「急な休み調整OK」など、柔軟な働き方を推奨している企業は、女性だけでなく社員みんなにとって働きやすい環境が整っているのでオススメです。
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マイナス面としては、働きながらの転職活動は時間と労力を要する点、退職にあたって引継ぎ期間もあるため、自分だけのペースでは仕事を進められない、などがあげられます。
そのほか、どんな性格の人でも少なからず新しい環境へのストレスはあるはずなので、慣れるまでは妊活との両立は大変かもしれません。

3.休職する

会社によって可能、不可能あると思うので、一時的な選択肢としてはあまりないかもしれませんが、厚生労働省では事業主向けに「従業員が希望する妊娠・出産を実現するために」というリーフレットを配布するなど、妊活への理解を深めようと呼びかけています。
実際にこのような取組みを行っている企業は少ないものの、国として推奨していることを考えると、今後増えていくことが期待されます。

▼厚生労働省資料より引用
●通院に必要な時間だけ休暇を取ることができるよう、年次有給休暇を時間単位で取得できるようにする(注)
●不妊治療目的で利用できるフレックスタイム制を導入して、出退勤時刻の調整ができるようにする
●不妊治療を目的とした休暇制度を導入する
●多目的休暇の取得事由に不妊治療を追加する
●失効した年次有給休暇を積み立てて使用できる「積立(保存)休暇」の使用理由に不妊治療を追加する

そのほか、不妊治療のための休暇(休職)制度を設けたり、治療費の一部負担など、独自の制度や取組みを行う企業もあります。いくつか事例をご紹介すると、JAL(日本航空株式会社)では1年間の不妊治療休職制度、株式会社サイバーエージェントでは不妊治療を目的とした特別休暇を月1回まで取得可能など、不妊治療に関わる制度が導入されています。

4.仕事を続ける(今の仕事を続ける)

そもそもこのお悩みは“仕事と不妊治療の両立に限界を感じている”という言葉から、「仕事を辞めたい」よりも「できることなら仕事を続けたい」が本音に近いのだと思っています。
仕事を続けながら妊娠・出産できた方もいらっしゃるので、どのような結果になった場合も、仕事を続けてて良かった、と自分が納得できるどうかが大切です。

また、女性側が悩むケースのほうが圧倒的に多いと思いますが、「あと数年はセーブせずに仕事を続ける」という妻に対して、「年齢のことを考えて仕事より妊活に重きを置いてほしい」という夫の声も少なからずあるようです。
仕事を辞めることも続けることも、不妊治療のみならず自身のキャリアや世帯収入、周りとの関係など色々なことに影響するので、夫婦で十分に話し合っておく必要がありますね。

さいごに

ママの求人では、女性活躍を目指す活動を行っている協会の理事を務める方や、キャリアコンサルタントの先生などが書いた、多方向から女性のキャリアについて考えさせられる記事がたくさんあります。
何かにつまづいたり、迷ったり、悩んだりした時の参考になると思いますので、ぜひ「プロに聞け!」からチェックしてみてくださいね。

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