<<前回のお話はこちら
面接対策をしっかり行い面接に臨んだ結果、ようやく内定をつかむことに。
嬉しい気持ちと、10年ぶりの仕事という不安、周りのスタッフは若い子ばかりで馴染めるのか、そんな思いを抱いていましたがーーなんと初出勤日に娘の杏が発熱!さくら大ピンチ!!!
急いで登録しておいたファミサポや病児保育に電話するも予約できず、まさに絶望的状況・・・。
当初は働くことに賛成してなかった夫・祐介でしたが、どうにかお願いして急遽休みを取ってもらい、初出勤を乗り切ったのでした。
※この物語はフィクションです。
>>8話はこちら
常に緊急事態を想定!
大人なら「最近体調悪いな」「風邪ひきそう」「熱っぽいかも」と、前もって予測できることでも、子どもはそうはいきません。つい昨日まで元気に走り回っていても、急に体調が変化したり発熱したりするものですよね。
常に緊急事態を想定しておく必要があります。
主人公・さくらも前回、事前に子どもの急病時の確保をしていました。
●周りへ支援を求めておく
近くにいざという時に子どもを預けられる祖父母や家族がいる人は、相談した上で事前にお願いすることがあるかも、と伝えておくことも一つです。
●各種保育機関への登録
頼れる人が近くにいる人もいない人もしておきたいのが、周りにも預けることが難しい場合の手段です。 登録だけではなく、一度預けてみるのもいいかもしれませんね。
・ファミリーサポート
・市区町村の一時保育
・病児保育
家族の理解は大切!
今回は登録しておいたところが全滅だったので、夫・祐介に頼んで乗り切ることができました。
事前に支援を求めておいたかどうかで、きっと夫側の反応や対処も変わってきたでしょう。
まだまだ男性の育児参加は足りてない!?
パートではなくフルタイムで共働きという夫婦でも、子どもの急病時はママが早退してお迎えに行ったり、仕事を休んだりするほうが圧倒的に多いのが現実。
小泉進次郎環境大臣が2週間の育休取得を宣言したところ、政界からも賛否両論の声が上がってニュースになっていましたね。
「環境大臣」という一般的な職種ではないこと、元々メディアにも注目されていたため大きく取り上げられたのだと思いますが、批判的な声を聞くと悲しくなってしまうものです。
専業主婦10年はブランク!?
就活に悪戦苦闘していたさくらですが、ついに販売・接客スタッフとしてパートの仕事が決まりました。本人はハッピーな気持ちの反面、10年間専業主婦だったことをブランクに感じ、不安を抱えているようです。
専業主婦の期間って、本当に「ブランク」なのでしょうか?
”専業主婦”という職業
先日、「子どもが成人するまで『専業主婦』という職業を選んだ」と語る女性起業家の方の記事を読みました。その方曰く、専業主婦の仕事を選択したからにはどんなことがあっても手を抜かない、1日のスケジュールを決めてそのスケジュール通りに家事や送迎などをこなしていたそうです。
子どもの手が離れてから起業して、現在は会社の代表として活躍されている姿からは、”ブランク”という言葉は全く無縁だと感じました。
”専業主婦”として磨いたスキル
その起業家の方ほどストイックにはなれそうにないですが、「専業主婦は1つの職業」だという視点が当たり前に感じました。
だって、朝から晩まで忙しく家事や育児をこなすって、マルチタスクだと思いませんか?
洗濯物を干しながら、献立を考えながら、子どもをあやしながらー。
きっと皆さん「●●しながら」が当たり前にできているはずです。
また、独身時代は極端に言えば自分が付き合いたい人とだけ接していればよかったかもしれません。
専業主婦になってからはどうでしょうか。義父母やご近所付き合い、ママ友など、好き嫌いでは切れない人間関係もあったりするかもしれません。そういったなかでコミュニケーション能力も上がってないでしょうか?
専業主婦からの仕事復帰
ただ、専業主婦としてスキルが磨かれていても、組織の一員として働くには不安に感じる人のほうが多いかもしれません。
10年前と比べると、日本でも子育てしながら働くことに対する理解は深まってきています。
けれど、まだまだ会社や個人によっては理解が浅かったり、子どもが急に熱を出して休んだら心ない言葉を言われた、女性社員からの風当たりが強い、そんな声を聞くのも事実です。
子育て理解のある職場を選ぼう
できるだけ長く働きたいと考える場合は特に、子育て理解のある職場選びが大切になってきます。
ご主人の転勤で引っ越しが決まっている、キャリアステップを考えて期間を決めているなどの理由がない限り、「1年後には辞めたい」と思って面接を受ける人は少ないですよね。
すでに働いているスタッフの声やどんな福利厚生があるのか、会社HPなどからチェックしてみるのがオススメです。